FROM EDITORS 編集クロのお惚気ほれぼれ紙袋

紙袋-それはひとつの小宇宙。ショッパーとも呼ばれるこの存在は、「買っちゃった❤」というウキウキを優しく包み込む律儀なプロダクトでありながら、買い主と一緒に街に出てブランドの世界観を伝える、一種のメディアでもある。本連載では、紙袋愛に燃える編集クロが蒐集したショッパーたちを、様々な切り口で紹介します。今回は”サプライズ好きな紙袋”を集めてみました! (チュニジアで紙袋を大集合させた第一回はこちら。)


 

エントリーNo.1 LACOSTE
H31×W45×D12cm  持ち手:ネイビーの丸紐

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〈ラコステ〉のマークがどうしてワニなのか知っていますか?それは、創業者であるフランス人テニスプレーヤー、ルネ・ラコステのニックネームがワニだったから!かみつくようなプレーでそんな呼び名がついたとか…。
さてそんな〈ラコステ〉の紙袋。中心に控えめにおさまったロゴに、おなじみのワニちゃん。上部にはトリコロールをオン!しかし、それだけではないのだ。
袋の中を覗いてみよう。おや…?この人は…!?

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そう、なんと紙袋の内側には、プレー中のルネさんの写真が!!(しかも両サイドにいらっしゃるのです)
表側のさらっとしたデザインとは裏腹に、大胆な表現を内包したショッパー。〈ラコステ〉のブランドの歴史と理念がぎゅっと詰まった逸品だ。脱帽。
そしてもうひとつ、クロ的ラブポイントは、横長のボディに対して意外なほど持ち手が短いこと!この長さ、肩にこそかけられないけれど、手に持って提げるには丁度よすぎるくらい、いい。買い物しすぎて中身が重くても持ちやすい物理バランス。なかなか潔い短さなのだ。



エントリーNo.2 Christian Louboutin
H30.5×W25×D10.8cm 持ち手:白の丸紐

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初めて見たとき、らしくないと思った。確かにUVプリントされた白いロゴはかわいい。ただ、ルブタンというブランドを知っているからこそ、この紙袋は地味に思えた。でも、それは、私が浅はかだっただけ。
靴箱をジャストサイズで覆うであろう端正な縦型。クロ大好物の、張りのある硬め素材。そして、そっと口を開けると…そう、あのレッド!

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ルブタンといえば、のレッドソールのアイデアが、このショッパーに転用されているのだ。
赤の質感はツヤっとしていて、表側よりもソリッドな紙が使われている。「本当に大切なものは目に見えない」って星の王子さまも言っていたけど、このことだったのかなぁ…。
と王子様に思いを馳せながらもう一度外側を眺めてみる。すると・・・・・・ユリイカ!!!

見てください、この茶色い紙に施されたエンボス加工を。これ、もしかして、パンプスではありませんか?な、なんという…心憎い…してやられました。正直に言います、クロも、この足跡のような柄に気づいたのは撮影中でした。
本当に大切なもの、目を凝らしたら見えてくるのかもね。ルブタンさまのあふれんばかりのセンスに、ひたすら感涙。



エントリーNo.3 Lesportsac

H19.8×W25.5×D10cm 持ち手:グレーのコットンリボン

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去年、ゲームボーイ型のポーチを見てから「レスポ」のことが気になっていた。このブランドは、バッグがたとえ紙でも抜かりない。茶目っ気とフレンドリーさがばっちり仕込まれた一枚を、先日発見してしまったのである。
あ、今「え、これ超フツ〜〜じゃん」と思ったでしょ?クロも、思った。でもね、いつだって人は好奇心を忘れてはいけないんだ。さぁ、よく見てみよう。
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グレーの持ち手の麓には、「GOOD TO GO!」とポジティブ満点なロゴ。気分上がってしまう!と、ふと底を見ると、また新たな文字列が目に飛び込んできた。
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なーんと、底板にメッセージ!(だいいち、底板がついているという時点でなかなか高クオリティ部類である)
あぁ、バッグ愛がこみ上げてきて、止まらない!
レスポらしい、爽やかでノリノリな言葉が潜んだ紙袋。でも実はね、持ち手がリボンタイプなところも、好き。これだけで洗練ムードが出るから、不思議なんだなぁ。



番外編 NARS
H21×W27.3×D12.5cm  持ち手:黒のコットンリボン

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あまりにも美麗な紙袋が手元にあったので、紹介せずにはいられない。
これは、5月18日発売のERDEM for NARSコレクション限定のショッパー。花や植物をモチーフにしたドレスで愛されるデザイナー・アーデムが、NARSのためにメイクプロダクトを作ったのだ。そんなスペシャルなコスメたちを入れるための紙袋であるわけだが、美しすぎるー!
まず、厚みのある上質な紙でつくられた、コンパクトなシルエット。そして、花々のイラストよ!!アーデムはコスメのパッケージもこだわり抜いたと語っていたけれど、そのこだわりの外箱を彩っているのと同じ花柄がここに。黒地に繊細に咲く花は、神秘的ですらある。しかも、この紙、なにかが違うのである。そう、手触りが、まるでスエードのようにしっとりしているのだ!!いわく、表面にソフトタッチ加工が施されているのだそう。この花柄で、スエード風の質感って…あぁ、また涙が出てきちゃう。
さぁ、持ち手は黒いリボン。たっぷりと幅広で、ボディとのバランスがたまらないぃ。側面がゴールドに塗られたタグなんて、好きすぎて何度も触ってしまう。
何?コラボコレクションのコスメの方が気になるとな?大丈夫、GINZA6月号(5月11日発売)にばっちり登場しておりますので、チェックプリーズ♡ くれぐれも、お店で「ショッパーだけください」なんて言わないよう。Have a good shopping!

 

編集クロ Motoko Kuroki

GINZAではビューティ担当。最近飼い始めたメダカがかわいくてたまりません!

Photo:Natsumi Kakuto