FROM EDITORS 編集クロのお惚気ほれぼれ紙袋

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紙袋-それはひとつの小宇宙。ショッパーとも呼ばれるこの存在は、「買っちゃった❤」というウキウキを優しく包み込む律儀なプロダクトでありながら、買い主と一緒に街に出てブランドの世界観を伝える、一種のメディアでもある。本連載では、紙袋愛に燃える編集クロが蒐集したショッパーたちを、様々な切り口でご紹介。今回は枠線使いの達人たち。面の四辺に沿ってラインが引かれたデザインは、紙袋界の定番の一つ。線の太さや色あわせによって、印象はくるくると変わるのだ。


 

エントリーNo.1<Ron Herman>
H24×W24×D10cm 持ち手:紺の丸紐

ロンハーマン ショッパー

真っ白な紙袋の縁を走る紺色の線。ブランドロゴがサッと乗せられた面を取り囲み、正面から見た時それはまるで一枚のパネルのよう。白地×紺や黒のラインは、枠線界の代表格。ロンハーマンのこの紙袋が突出しているのは、この堂々たる正方形っぷり。出会えそうで出会えない真四角。確かにきりっとしているのに、長方形よりも愛らしさを感じるのはなぜ?そんなフォルムを枠線がさらに強調しているのだから、もうたまらない・・・!

側面に並ぶのは、ロンハーマンのお店があるカルフォリニアの街の名前。紺っていうのは大人のブルー。爽やかな風を感じるなぁ。


 

エントリーNo.2〈Il BISONTE〉
(大)H35×W40×D11.5cm(小)H16×W21.5×D6cm 持ち手:茶色の丸紐

イルビゾンテ-ショッパー

イル ビゾンテの紙袋は一見控えめなようでいて、個性的。まず紐の付け根がかなーり外側。紙袋は、これだけでユニークな面持ちになる。そして素材はクラフト紙で、それが凛々しい深緑色の合間から覗いて線となっている。そう、ここでは線は書くものではなく、色をのせないという引き算によって生まれるものなのだ!!

さて中央には、水牛を伴ったブランドロゴ。ここも同じく、紙袋の“すっぴん”を透かして描かれている。そしてふとクロは気づいたのです!イル ビゾンテといったら、買って育てるヌメ革。このクラフト紙という素材の色にも通じるものを、感じやしませんか?!素材感。そう、そこにこそレザーブランドの矜持があるのだもの。

ちなみに、なんと水牛ロゴは紙袋の内側にもたくさん散りばめられている。お茶目っぷりが心憎い!


 

エントリーNo.3 〈MICHEAL KORS〉
H20×W21.5×D10cm 持ち手:白の丸紐

マイケルコース ショッパー

お次はベージュと白という、清楚でラグジュアリーな掛け合わせ。マイケル コースのロゴはよく見ると裏側から型押しされていて、ぷくっと盛り上がっている(触るとウキウキするやつー❤︎)。

やっぱりなんだろう、枠線があると、キリッとする。もしこの紙袋に枠線がなかったら、もう少し間の抜けた表情になるのではないか?

人も紙袋も、自分の境界線を見極めることは大事、ということなのだろうか・・・!


 

エントリーNo.4 〈L’Atlier des Perfums〉
H23×W32×D11.5cm 持ち手:白の丸紐

ラトリエデパルファン ショッパー

白と金、フレグランスのお店にふさわしい瀟洒な色み。しかしクロはここで言いたい、この紙袋の枠線パターンが他と違うことを。

そう、よく見ると、この金の線は袋正面の縁(実際に紙が折れているところ)からやや内側に引かれている。こんなお素敵な顔をして、実は変わり者なんですこの子!

光る線は袋の別の面に交わることはなく、よって、側面には枠線はない。これはもしかして、四角の絵が描かれた袋、と言えてしまうのかもしれない。ううむ、紙袋界の分類体系に一石を投じる一枚に突き当たってしまった。

編集クロ Motoko Kuroki

GINZAではビューティなど担当。無地のクラフト紙の紙袋も好き。お菓子屋さんとか古着屋さんがスタンプを押して使ってるの、いいよなぁ。

Photo:Kaori Ouchi 

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