SEARCH GINZA ID

エディター福田真梨のNYコレクションレポート。ニューヨークらしさってなんだ?期間中に感じたあんなことやこんなこと02

エディター福田真梨のNYコレクションレポート。ニューヨークらしさってなんだ?期間中に感じたあんなことやこんなこと02

1日ニューヨークの街を歩けば、アメリカ以外の国出身の人に何人すれ違うだろうか?10人?20人?30人?この街の魅力は、ダイバーシティ=多様性ということで、NYFWで感じたあんなことやこんなことの後編のテーマはモデルのお話。前編はこちらから!

すべての女性に捧ぐ!NYFWのモデル事情

今回のNYFWで個人的に強く印象に残ったことのひとつは、モデルの多様化。ゼロサイズや、人種、ヤングティーンの起用など、モデルにまつわる問題は、長い間、熱い論争を繰り広げているけれど、最近のNYFWは変わってきている。今回の〈マイケル・コース〉が発表したコレクションは、まさにその変化の代表例。

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

(All photos courtesy of Getty Images for Michael Kors)

ファーストルックを飾ったのは、キャロライン・マーフィー。1990年から活躍するベテラントップモデルは、小麦色の肌のヘルシービューティで会場を魅了。ピンクのタイダイ柄、大人の女性が着こなすとこんなに素敵だったなんて!

 

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

リーフ柄のプリントドレスはセクシーでグラマラスに。アメリカでは超人気モデルのひとり、アシュリー・グラハムもランウェイに登場。今回は、彼女を代表とするカーブモデルが大躍進!「#BeautyBeyondSize」をモットーにした彼女たちの活躍は、「細ければ美しい」といった間違った女性のボディイメージを払拭する。

 

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

セレブリティモデル代表はベラ・ハディッド(上)とケンダル・ジェンナー(下)。2人揃って、スパンコールが輝くブラックドレスで登場。ジジやキムといった姉の人気を後追いするようにキャリアをスタートした彼女たちだけれど、いつの間にか実力で着実にステップアップしている。

 

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

Michael Kors Collection Spring 2018 Runway Show

さらには、世界各国出身のトップモデルたちがこぞって登場とあって、リゾート感たっぷりの全74ルックのボリュームあるコレクションには、人種や年齢、体型の違うさまざまな女性の美が表現された。驚いたのは、それぞれのルックが実によく似合っていたということ。モデルだから着こなして当たり前だけれど、もしかしたら、これこそ幅広い層から支持を集める〈マイケル・コース〉のマジックなのかもしれない。

 

続いて、注目したいのは〈トム〉。「無駄を減らし、古いものから新しいものを作り、アップサイクルする。デザインはさまざまなレベルの問題を解決すること」というテーマで、持続可能なサステイナビリティを追求している。今回は、NYのパフォーマンスアートの聖地「ザ・キッチン」でプレゼンテーションを発表。

01差替_IMG_2370

ドキドキと会場に足を踏み入れ、最初に見えたこちらのルックでもうノックダウン。花柄のイメージを覆すデザインと、凛々しく遠くを見つめる彼女の立ち姿が、なんて美しいのだろう!

 

02_IMG_2445 (1)

クラシックバレエにポストモダンのアプローチを取り入れたダンサーPam Tanowitzに着想源を得たコレクション。会場では生演奏とともにダンスパフォーマンスが行われていた。

 

03_TOME_SS18_15_SaraKerens

04_TOME_SS18_25_SaraKerens

05_TOME_SS18_24_SaraKerens

06_TOME_SS18_22_SaraKerens

(All Look Book Imagery by Sara Kerens/ Courtesy of Tome)

7色の虹色をキーカラーに、ストライプやプリーツなど、クラシックなパターンや手法にモダンなアプローチを掛け合わせたコレクションは、デザインコンシャスながら、着心地の良さそうなアイテムばかり。こちらのブランドも独自の基準でのモデル選びにセンスが光る!

こんな風にモデルに関してだけでなく、NYFWがほかの都市より、群を抜いているなぁと思うのは、ツァイトガイスト(時代精神)が色濃く反映されている点。フェミニズム、政治や社会問題など、もしかしたら、それはファンタジックな美を描くファッションの世界では、時にタブーで相反することに思われることかもしれない。でも、世界で最も多様な人種が暮らす街ならでは特に、自分たちの意見について、声を大にして唱えていくことが大切。それは、NYを拠点にするデザイナー、アーティストの作品を見ると、いつも感じることだったりする。だって、結局、私たちの生きるリアル・ワールドを変えるのは、私たちしかいないから。

おっと、ファッションのお話から外れましたが、最新コレクションを見ながら、こんな風にニューヨークらしさを考えた2018春夏シーズンとなりました。

Profile

福田真梨 Mari Fukuda

エディター&ライター。出版社の編集者を経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。「今年のハロウィンはどうするの?」なんて質問が出る頃ですが、今年は引越し日に決定!ということで、今は家具探しに夢中に。ラグとかホームデコグッズのバリエーションも豊富!ということで、近々NYのインテリアショップ事情をお届けできたらなんて思っています。

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

関連記事

PICK UP

MAGAZINE

2019年12月号
2019年11月12日発売

GINZA2019年12月号

No.270 / 2019年11月12日発売 / 予価840円(税込み)

This Issue:
ミュージシャンに夢中!

好きなミュージシャン
好きな曲

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)