オンラインが便利になってきた世の中だけど、お店の空間には、オーナーのこだわりが詰まっている。ヴィンテージの洋服と+αな魅力がある東京の古着屋さんへ。今回は、ネイティブアメリカンジュエリーを豊富に取り揃えた原宿の「サムタイムス ストア」。
👗FASHION
ネイティブアメリカンジュエリーが豊富に揃う「サムタイムス ストア」。+αが楽しい、東京の古着屋案内
原宿駅から徒歩5分ほど。表参道の大通りから小道に入ると、ひっそりと佇む古い建物。その4階に「サムタイムス ストア」はある。以前「ヌードトランプ」にいた松本ゆりさんが5年前に独立して始めたお店だ。洋服のほか、フラワーベース、ランプ、置物など幅広く展開。仕入れ先は、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、シカゴ、テキサス、アトランタ…とアメリカの様々な地域だ。自ら足を運び、“心がわっと動いたもの”を選んでいるという。そうして、自然と集まったものが並ぶ店内は、松本さんの“好き”で溢れた空間に。
好きだからこそ説得力あり
心を揺さぶられたジュエリーの数々
一際目立つのはショーケースや棚の上に所狭しと並ぶジュエリーだ。主に、ネイティブアメリカンジュエリーとメキシカンジュエリーを揃える。「ネイティブアメリカンジュエリーは、どうしても敷居が高いイメージもあったので、女性でも手に取りやすくしたかったです」と松本さん。なかでも、圧倒的に多いハートのモチーフは、好きでずっと集めたために、渡航するうちに「ハートモチーフのアクセサリーがあるよ」と現地の人にも声をかけてもられるようになったそう。歴史や製作背景のストーリーを直接聞きながら回っていると、お守りとしての意味がわかったり、異文化との出合いに発見があったり、毎回面白いという。
「買い付けに行った時に道端で出会った高齢の方が、沢山のジュエリーをじゃらっとつけているのが素敵でした。自分が好きなものを見つけたら、周りの目や固定観念に縛られずに、自由に着飾ってほしいです」と松本さん。
「Sometimes Store」
Photo: Wataru Kitao Text: Nico Araki