Made in Japanのものづくりを続ける〈アーツ&_サイエンス〉。ジェンダーレス、ボーダーレス、ワークウェア、エスニックを基本理念にソニア パークがディレクションする服はモードやトレンドとは 少し違うところにある。けれど数多の“服好き”に愛されている。 自らの服づくり、おしゃれのポリシー…日頃から考えていることを徹底語り下ろし!
「日常着の成熟」ソニア パークと考える。服を着ること、服を買うこと – #08
アーツ&_サイエンスの服は日常だからこそ、いい服を着てもらいたい、いい服を着ることでより日常を豊かなものにしてもらいたいと思って作っています。オケージョンの服ではなくて毎日をすてきにする日常着。
流行っているだけで服を買ってしまう人もいるけれど、あまり共感できません。〝モテそう〟な服だから着るというのもよくわからない。服に対してこだわりをもつことは大切です。
そしておしゃれって自分勝手にするものじゃなくて、他人のためのマナーでもあるし、季節の移ろいを感じるたしなみでもあります。年齢も無視するべきじゃない。たとえばある年齢になるとぴしっとスーツを着れるという男性は、すてきじゃないですか?ある年齢になったことで着こなせる服も出てくるし、歳をうまく重ねて、おしゃれも上手に変化させたいものです。服を着ることで成熟する自分を確かめるのも大切なことじゃないですか。
歴史的革工房のヤギ革製ブルゾン
日本ばかりでなく、素材や技術で魅力を感じ、海外ブランドとのものづくりも積極的に行う。ナポレオン時代からパリのヴァルミー河岸で栄えた革工房のうち、現存する最後の工房、セラファンとのコラボレーション。定番のショートブルゾンを最高の素材と技術で仕上げた。
Simple short blouson ¥270,000(SERAPHIN for A&S | アンドショップ青山)
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Sonya Park
〈アーツ&サイエンス〉クリエイティブディレクター。2003年に自身が好きなものをそろえた〈アーツ&サイエンス〉を立ち上げる。日本 をはじめ世界中から選び抜いた作家や職人たちによる日常使いのクラフトを並べた「HIN アーツ&サイエンス 二条通京都」を10/22にオープンしたばかり。この店に隣接してジェンダーレス・ボーダーレスをコンセプトにした「&SHOP京都」も同時に オープン。現在、京都に3店舗、東京に7店舗を運営している。
www.arts-science.com
* Information *
William Welstead 10th Anniversary!
イギリス・コッツウォルズを拠点に独創的なジュエリーを展開するウィリアム・ウェルステッド。A&Sでの10年に渡る展開を記念して、ウィリアム ショップを期間限定でオープン。10点のスペシャルダイアモンドリングの他、様々な貴石を用いたジュエリーが一堂に!
http://arts-science.com/news/william-welstead-10th-anniversary/
AT THE CORNER by ARTS&SCIENCE
東京都港区南青山6-1-6 パレス青山109
03-6418-7960
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Noble Dogs by Domenica More Gordon
ス コットランドのアーティスト、ドメニカ・モア・ゴードンの企画展を先月オープンしたばかりのHIN / Arts & Science, Nijodori Kyotoにて開催中。1800年代後半のイギリスをテーマとしたフェルトワークのほか、オリジナルショートフィルムも。
http://arts-science.com/news/noble-dogs-by-domenica-more-gordon/
HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
京都府京都市中京区木屋町通二条東入東生洲町482番地3角
075-253-6792
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Yaser Shaw/ Handmade stoles from Kashmir
今 年で3回目となる<Yaser Shaw>のトランクショーを、12月9日(金)から11日(日)の3日間、A&S青山と&SHOP京都にて開催。インド・カシミール地 方の伝統技術を守り、手紡ぎ、手織り、手刺繍のオールハンドメイドによって作られるYaser Shawのパシュミナストール。A&Sのテイストを取り入れた特別なラインアップを含む、約200枚のコレクションが一堂に会します。
http://arts-science.com/news/yaser-shaw/
A&S Aoyama
東京都港区南青山6丁目6番20号パシフィック青山 〒107-0062
03-3498-1091
&SHOP Kyoto
京都府京都市中京区木屋町通二条東入東生洲町482番地3
075-253-6792
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Photo: Satoshi Yamaguchi
Text: Chikako Hara
Cooperation: Yuriko E