服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
憧れのジョーダンは、涙ぐましい物々交換の賜物「ボロボロになっても着たいものがある」01
「中高バスケ部だったんです。当時はマイケル・ジョーダン全盛期。この〈エアジョーダン1〉は高校の同級生と、1足対スニーカー10足という物々交換で手に入れた1985年の初代モデル。後続品とは違う革を使っていて、質感がとにかくいい。写真の授業では被写体にしたし、独立してからも露光やポラロイドのテストに使っていて、今は事務所の作業机の上に飾ってある。中古市場ではいまだ高値だけど、僕にとっての価値は別もの。だって神様の靴、ですもん」
フォトグラファー
清水健吾さん
東京工芸大学芸術別科修了。『GINZA』をはじめさまざまな雑誌や広告、カタログなどで活躍中。今でもジョーダンは特別な人。
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki