服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
天国のお母さんへ。父の愛の証のポロシャツ「ボロボロになっても着たいものがある」02
「うちの父、ボロボロのポロシャツをずーっと着てるんですけど、今年の夏に九州にある祖父の家を片付けていたときにみつけた写真を見てびっくり。新婚旅行で行ったベネチアのゴンドラで、同じ服を着て写ってる!しかもペアルック(笑)。おかしくて帰りの飛行機に乗る前にツイートしたら、東京に着いてそれがバズっててさらにびっくり。2人はそれぞれのお母さん同士の半ばお見合い的なセッティングで、なぜかお寺で出会ったらしいのですが、すごく仲がよかったんです。母は私が6歳の頃に亡くなりましたが、明るくて、仕切り屋で、ママ友ピラミッドの頂点にいるような人だった(笑)。買い物が好きだったから、父の服も全部選んであげてて。このポロシャツはたぶんカンヌで買ったと言ってたけど、『ママとの思い出何か教えてよ』って聞いたら、『スズメの羽の柄が日本と違うから面白くてずっと見てた』だって。お母さんの話をすると今でも涙ぐんじゃうお父さん、可愛いな」
コスプレイヤー
R1Aさん
お父さんのボロボロ服のツイートがバズり(リツイート数8万超!)、国内外メディアから問い合わせ殺到。twitter: @922_riaru
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki