服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
好きなことをやって行く!人生を変えたブローチ「ボロボロになっても着たいものがある」03
「昔、呼ばれてもいないのにパリコレに行っていた時期があって。そんななか、〈ベルンハルト・ウィルヘルム〉のデビューコレクションを見る機会をもらったんです。それがもう感動的なショウで『好きなことをやってる人は強い!』といろんなことが吹っ切れた。それでパリに1年だけ住もう!と決心して今があるのですが、このブローチはその時のもの。彼のお母さんが編んだと聞きました。ベルンハルトとは今は友達なのですが、デビュー10周年の時アトリエに遊びに行ったら、『僕はブランドを10年続けて、まさえはパリに住んで、フランス語でこうやってコミュニケーションをとっている。人生って本当に面白いね』って。この蜂の子を見るといつも胸がキュンとします」
コーディネーター、イラストレーター
高中まさえさん
パリ在住。『POPEYE』などさまざまな雑誌のパリ取材のコーディネートを手がけるかたわら、イラストレーターとしても活躍中。
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki