服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
どこに行くにも一緒 学生時代の一番の相棒「ボロボロになっても着たいものがある」06
「高校時代から恋い焦がれたバッグブランドが〈コーネリアンタウラス〉でした。バイトの給料をすべて下ろして向かった地元のセレクトショップのオーダー会は、自分の好きな革、金具、形、色を選べ、しかも実際にデザイナーと会って話せる夢のような空間。指折り数えて待ち半年後、やっと届いたそいつは、当時の私のワードローブの中でもっとも輝いていたアイテムでした。通学も旅行もバイトに行くのもずっと一緒で、傷がついたり雨で濡れたりすればクリームを塗ってメンテナンスをして。社会人になった今、手にする機会は減りましたが、共に過ごした時間は濃く、捨てるなんて考えられません」
商品物流管理
八木孝樹さん
愛知県在住。ファッショニスタを目指しレディスファッションを勉強中。休日は喫茶店で本を読んだり、街に出たり。
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki