服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
親戚をめぐって私へ。いつか自分の子どもにも「ボロボロになっても着たいものがある」13
「このナイトドレスは150サイズ。12歳上の従姉妹のお姉さん、6歳上の姉を経て回ってきたんです。小さい頃、これを着る日は物語の主人公になった気分。なぜか食卓のテーブルの下に敷布団を敷いてもらい、そこで眠りました(笑)。着古されたクタクタのコットン生地が心地よく、破れても母に縫ってもらい、結局中学生ぐらいまで着続けたっけ。私の下にもまだ従姉妹たちがいるので、本来ならお下がりとして回すはずでしたが、いつか自分の子に着せたくて、大切にしまってあるんです」
販売員
鈴木愛実さん
〈Biople by CosmeKitchen〉勤務。前職は証券営業で、外回り中図書館にこもり『GINZA』のバックナンバーを読み漁っていた。
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki