服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
子ども服なのにこの完成度。選んだ私もなかなか(笑)「ボロボロになっても着たいものがある」16
「小3のある日、地元仙台の百貨店『藤崎』の子ども服売り場でこの〈KENZO〉のTシャツを発見。無秩序風ながら計算されつくした魚柄に一目惚れ。当時は父の赴任先であったサンフランシスコから戻ったばかりで、日本の学校になじめず、休み時間も1人で洋服の絵を描いているような子でした。シンディ・ローパーが大好きで、おしゃれも背伸びしたかったから、このTシャツを着ているとちょっとだけお姉ちゃんになったような気がしてうれしかった。今でも時々近所に着て行くんです。130でも余裕で入りますよ!」
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki