服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
👗FASHION
洗練されたデザインはずっと、色あせない「ボロボロになっても着たいものがある」17
「小学6年生の夏休み、千葉の親戚の家に遊びに行ったときに買ってもらったフィリックス君のブローチ。ブローチというより小さい人形みたいなところが可愛くて。あの頃ファンシーグッズはいろいろあったけど、フィリックスは海外発の大人っぽいキャラクターだったから、クールな雰囲気に憧れてましたね。これがもしも缶バッジとかぬいぐるみだったら、とっくに捨てちゃってたかもしれない。でも愛着があって捨てられなかったんです。それに今持っていても恥ずかしくない感じがするじゃないですか。洗練されたデザインだから。少し前はエイティーズが流行ったってことで、セーターにつけたりして、なにげなくリバイバルさせてるんですよ」
グラフィックデザイナー
天野千晴さん
さまざまな企業の広告デザインを担当。“タイツ姿が印象に残る女の子”がコンセプトのタイツブランド〈WHO’s that GIRL?〉も手がける。
Photo: Ryoichi Suzuki Text&Edit: Hiroko Yabuki