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清水奈緒美:「毎日の装いは、バッグとジュエリーを入口に」。スタイリストが語る、毎日のワードローブ哲学

清水奈緒美:「毎日の装いは、バッグとジュエリーを入口に」。スタイリストが語る、毎日のワードローブ哲学

見て、選び、着ることで生まれる経験と美学。スタイリスト5名が語る フィロソフィーとルールから、“私”を導く装いのヒントを手に入れたい。#毎日のワードローブ哲学


 

毎日の装いは、バッグとジュエリーを入口に

清水奈緒美

清水奈緒美 スタイリスト ワードローブ

「見た目の印象がパーソナリティと直結するというより、少しわかりづらいくらいがいいんです。外見と中身のコントラストを脳内実験するのが、スタイリングの醍醐味だったりしますよね」と清水奈緒美さんは語る。バッグや時計の選び方、ネイルの塗り方など、細部に宿るキャラクターに変化をつけることで、多面的で深みのある女性像が出来上がる。自身の装いにもそのフィロソフィーが反映され、バッグやジュエリーからその日の服装を考えることも多い。
「変わらない定番をずっとではなく、バッグもジュエリーもわりと頻繁に購入するんです。ブランドのシグネチャーから露店で売ってるようなおもちゃのようなものまで、〝好き〟の振り幅は極端。ケリーバッグも持つし、カゴも持つ。バッグのキャラクターに縛られることなく、のびのびスタイリングを楽しみたいんです。装いに応じてバッグは毎日必ず変えるようにしています」
「服にも小物にも愛しかない」が清水さんのスローガン。購入したばかりの〈マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〉のピンクトルマリンの大粒リングは、自粛期間中も内向きになる心を励ましてくれる存在だったという。
「大ぶりの石を毎日愛でています。仕事中に自然と目に入るリングやブレスレット、時計などは、ランジェリーに近い感覚で選んでいるかもしれません。そばにあるだけで心が落ち着くお守り的存在の物が多いですね。私にとってジュエリーとブラウスは同じ線上にあるもので、どちらかが欠けては成立しない。これはアイテム全般に言えることですが、無償の愛を注げる物しか身につけません。あとはオケージョンやその日の天気、会う人など、それらのミルフィーユでコーディネートが決まります。今日がどういう1日か。細部を含めた装いをきっかけに、ストーリーが始まるんです」

清水奈緒美 しみず・なおみ

ファッション誌の編集者を経て、2010年よりスタイリストとして活動。上質なものを見極める審美眼で、ジュエリーやバッグ、スカーフの知識も深い。

Photo: Yuri Manabe, Kotori Kawashima(profile) Text&Edit: Sakiko Fukuhara

GINZA2020年9月号掲載

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