口コミやSNSを駆使して世界中をパトロール、常に新しい情報をキャッチアップしているスタイリストの飯田珠緒さん。いま推しのニューブランドをギュギュッとご紹介!
スタイリスト・飯田珠緒が指南!フランスの〈パトゥ〉やイギリスの〈エリス〉 etc. 世界から厳選した今、推しのブランド
Patou
ノーカラージャケット ¥125,000、ブラウス ¥69,000、バルーンスカート ¥63,000、ピアス¥55,000、バスケットバッグ ¥63,000(以上パトゥ | イザ)/タイツ*スタイリスト私物
フランスの老舗メゾン、〈ジャン・パトゥ〉が、ギョーム・アンリを迎え、〈パトゥ〉と名を変えて今季再スタート。先駆けて行われたパリでのプレゼンテーションも、飯田さんはしっかりチェック済み。
「ユニフォーム由来のアイテムをシックに仕上げる手腕はさすが。お洋服はもちろん、カゴバッグなどのアクセサリーも可愛いと思っていたので、日本に入ってきてうれしいです」
Sindiso Khumalo
「今年のLVMHプライズに選ばれた、南アフリカ共和国の女性デザイナー。2月のパリコレクションの際にご本人にもお会いしました」。自身のルーツに着想を得たモチーフや、アフリカの女性たちによるカラフルな手織りや手刺繡がブランドのアイデンティティだ。「彼女の持つストーリーが、ヴィクトリアン調の愛らしさとうまくミックスされている感じが新鮮です」
Thames MMXX
〈パレス〉から独立したブロンディ・マッコイによるブランド。「オンラインショップをチェックすると売り切れのアイテムばかりで、なかなか欲しいものが買えないのですが、ルックブックは手に入れました」。1枚目の写真が1stシーズン、2枚目がリリースされたばかりの2ndシーズンのもの。「基本、メンズウェアのサイジングですが、もちろん女の子だって素敵に着られるものがたくさんあります」
Elliss
ボディスーツは飯田さんの大好物。上の写真はそれ1枚で、下は上からストラップドレスを重ねてスタイリング。「イギリスベースの、オーガニックな素材を使ったランジェリーやドレスなんかを作っているブランド。最近は転写プリントのものがたくさん出ています。日本では中目黒の『カシミールプラスキデイ』で唯一取り扱っているのですが、このお店の個性的なセレクトにも要注目」
Chopova Lowena
セントラル・セント・マーチンズを卒業した女の子2人組、エマ・チョポヴァとローナ・ロウェナが手がける。彼女たちも今年のLVMHプライズに選ばれた実力派だ。「ウエスト部分がレザーで、ハトメでキルトスカートを留めたスカートやドレスがアイコニック。パリの展示会では、お洋服のほかにユニークなアクセサリーもたくさんありました」。エマのルーツであるブルガリアのキルトやフォークロリックな生地を大胆に仕立てた、新しい感性が光る服はおしゃれ好きの心をつかむに違いない。