THE Dallasが『ジュラシック・パーク』とコラボ – スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛 #08

THE Dallasが『ジュラシック・パーク』とコラボ – スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛 #08

スタイリスト谷崎彩さんが愛するファッションの話。


〈The Dallas(ザ・ダラス)〉の2019年春夏コレクションの展示会にお邪魔した時のことでした。
えっ恐竜がいっぱい! しかもあの映画の『ジュラシック・パーク』のロゴがっ!!
ということはまさかの公式コラボ!?子どもの頃から無類の恐竜・怪獣好きの私としては、これは放っておけない!!
と、興奮しつつ早速お話を伺うことにしました。

〈The Dallas〉が今回のコレクション製作で最初に思いついたキーワードは『引き継ぐ』ということ。ヴィーンテージ好きということもあり、過去のものを現代に引き継ぐということを突き詰めて考えていくと、それはまさに私たち人類に続く生命の歴史であり、それだとやっぱり恐竜は外せない!!ということで、そうすると映画『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』でしょう!!てなわけで色んな経路を経て、なんと奇跡的にオフィシャルでコラボレーションすることになったそうです。

先日ブラックホールの輪郭の画像化に成功したことが話題になりましたが、恐竜しかり、存在していたんだけど、そのヴィジュアルを写真なんかで見ることのできない存在には、ロマンを感じるのが人の常。ジュラシック・シリーズの映画を観て、はるか昔の恐竜たちの生態を想像するだけで楽しいですよね。

ジュラシック作品はハワイで撮影されているのですが、私はそのロケ地の一つに数年前に訪れる機会がありました。カウボーイハットがカッコいい女性ガイドさんによると、カメハメハ3世の時代にハワイ政府の要職についていたゲリット・P・ジャッドという人が1850年に622エーカーという広大な土地を譲り受けたことからこのクアロア・ランチの歴史が始まったんだとのこと。

「ハワイの人々にとって聖地と言われるこの場所で、最初はサトウキビ農場から始まって、その後、牧場へ転換し、第二次世界大戦後はハワイがリゾート地として開発されていく時代の流れに逆行して、この自然環境をそのまま活かし、維持することのできる施設として再スタートしたの。ワイルドな自然を満喫できるアクティビティはもちろんだけど、ハリウッド映画やTVドラマのロケーションとしてもここの手つかずの自然はなくてはならないもの。ランチ内で必要な食物もここで育てています。もちろん全部オーガニックよ!」
と教えてもらって感心したことを覚えています。その旅がきっかけで自然の中に神様がきっといると感じさせてくれるハワイが大好きになりました。いつも気持ち良い風が吹いてるしね!そんなハワイに関する様々な資料を読みこんでいくと、ハワイアンの人々にとっては悲しすぎる他国に侵略された楽園の歴史。激しく移り変わる世界の中で(日本だと幕末あたり)、カメハメハ3世はハワイ語による憲法をつくり、独立した国として近代化を押し進めつつ、伝統や文化を残すことに努力したそうです。残念ながら王国としてのハワイは1893年に幕を閉じてしまうのですが。そして現在、アメリカの州となったハワイの紋章にはこんなカメハメハ3世の言葉が刻まれています。「 UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO 」(大地の生命は正義とともに生き続ける)これはそのままクアロア・ランチの在り方に通じるものがあるなあと私には感じられました。

ハワイ ダラス スタイリスト 谷崎彩

ハワイ ダラス スタイリスト 谷崎彩

映画の中では、欲に駆られた武器商人が遺伝子操作によって恐ろしい恐竜を生みだしてパニックになることが描かれていますが自然=命を破壊しない、介入しすぎない、操作しないということはこれからの時代を生きる私たちが心しておかなければいけない正義なのではないかなと思います。こんな素晴らしい娯楽作品を世に生み出してくれてありがとう!!とファッションから離れてマジメな話でまとめつつありますが、しかし最後はファッションに戻って、大好きなラプトルTシャツを着て(映画を見ればみんな好きになるよ!) この夏は太古のロマンを楽しみたいと思います!!

 

ジェラシックワールド

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
Blu-ray & DVD発売中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C) 2018 Universal Studios. All Rights Reserved.
読者問い合わせ先
THE Dallas lab. 03-5491-7331
© Universal City Studios LLC and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

谷崎彩 Aya Tanizaki

スタイリスト。1998年から代官山の隅っこで小さな輸入洋品店を開業。2000年〜2004年くらいまでフランスのインディペンデントマガジン「Purple fashion 」のスタイリスト兼ファッションエディターを務める。

Edit: Karin Ohira

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