出勤前、歌舞伎座にいる和装のマダムをみたとき。出勤後、きっちり髪をセットした着物姿の銀座の御姐様をみたとき。あるいは、テレビの大相撲中継で、枡席に座る浴衣姿の相撲女子をみたとき。日本人でよかったと、ナショナリズムを感じる編アシTです。
毎年、夏が来るたびに、浴衣をさらりと着た小粋なオトナの女性になりたいと思いつつも、着付けが難しそうとか、振る舞いも気をつけないと、なんて考えてるうちにまた秋が来る。それに、デパートの特設売り場にあるのは、赤やピンクで大きなバラや牡丹が施された派手なものばかりだし、なかなかピンとくるものが見つからない。
先日訪れた<THE YARD>のお披露目会でみた浴衣は、そんなわがままを全て受け入れてくれるような気がしました。
<THE YARD>は100年を迎える「やまと」から2015年に誕生したブランド。コンセプトは『白いシャツのように着る、新しい日常をつくる着物』。
着物も普段着るコートやシャツと同じで、サイズ感が大切なんだそうです。合っていないと着崩れしやすくなるんだとか。そのため、<THE YARD>の浴衣は基本全てオーダーメイド。店頭で見立てていただけます。
「これまできものに無縁だと思っていた人にこそ、身につけてほしい」と語る代表の矢嶋さん。反物に表示されている値段は仕立て代込みの値段。無縁だった私にも手の届く値段なのも嬉しい。