東京メンズブランドを熟知するふたりに聞く、女性がメンズ服をおしゃれに着る極意 後編

東京メンズブランドを熟知するふたりに聞く、女性がメンズ服をおしゃれに着る極意 後編

服のディテールに強烈にこだわり、レディスよりも限られたワードローブのなかで 日々自分らしいスタイルを探し続ける男たち。このページでは、最旬の東京メンズブランドを熟知するふたりに、 女性がメンズ服をおしゃれに着る極意について聞きました。


服部昌孝

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はっとり・まさたか≫ 1985年生まれ。スタイリスト。雑誌、ランウェイ、アーティストのスタイリング等さまざまなジャンルで活躍中。

小木“POGGY”基史

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こぎ・ぽぎー・もとふみ≫ 1976年生まれ。〈UNITED ARROWS & SONS〉ディレクター、ユナイテッドアローズ 原宿本店 ディレクター。


おしゃれな女性は ジュエリーがずるい!

小木 他にも着こなしを注目してるのは、元〈ドリス ヴァン ノッテン〉のVMDをしていたスタイリストのアナ・ギメーノ・ブルガタ。いつもメンズのジャケットをかっこよく着こなしてる。ジャケットやスーツ中心のイタリアブランド〈THE ZIZI〉のウィメンズ企画もやっていて、テーラリングの知識があったうえで着崩しているのが上手い。セブンティーズなジャケットにスポーツジャージーを着て、〈グッチ〉のベルトをしたりとか。あと女性はジュエリーの使い方がずるいですよね!1

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1.ブレスレット ¥127,900、リング ¥21,900、ピン ¥6,900(以上タカヒロミヤシタザソロイスト. | グローサリーストア.)

服部 そうなんですよ!

小木 ジュエリーのつけ方でぐっと女性らしさが出せる。

服部 個人的にはじゃらじゃら重ねづけするのが好き。あとは足元。今回はあえてクラシックにまとめました。〈エドワード・グリーン〉のボーイズ サイズだったり。ユナイテッドアローズでも〈ジョンロブ〉のレディスコレクションを置いてますね2

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2.左 ¥194,000(ジョンロブ)、右 ¥67,000(スタブス&ウートン | 共にユナイテッドアローズ 原宿本店)

小木 今シーズンから〈1205〉のパウラ・ジェルバーゼが手がけるコレクションを置いています。

服部 スタイリングでは女性のエレガントさをメンズ服で表現したかったので、革靴が気分なんです。ワイドパンツの先からパンプスの先が少し見えるのもバランスが良いと思います。

メンズブランドも 自分のキャラクターで!

小木 あのネイビーのジャケットはどこのですか?3

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3.ジャケット ¥138,000(クラス | ウィリー)

服部 これは〈クラス〉です。男が着ても余裕のオーバーサイズ。

小木 〈クラス〉もいいですよね。このラペルの丸い感じとか、仕立てるのに技術がいると思いますよ。

服部 小木さんはパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと各都市のファッションウィークでショーや展示会を回っていらっしゃいますが、世界的にみて、日本のメンズブランドがうけている理由ってなんだと思いますか?

小木 丁寧な〝物作り〟ですね。たとえばヨーロッパの展示会に行くと「我々のブランドヒストリーはこうだ」とか、バックグラウンドを語るんですけど、アメリカの展示会に行くと「リアーナがこれを着た」とセレブの話になる。日本の展示会では入っていきなり「この生地の縦糸と横糸が…」っていうディテールの話。そういうのって他の国ではあまりないんですよ。

服部 どんなブランドが注目されていますか?

小木 今回、服部さんがスタイリングで見せているブランドはみんなそうですけど、なかでも〈ニードルズ〉かな。海外のバイヤーを見ていても、レコードでいうA面だけじゃなく、B面の良さもわかる人達が増えてきてる気がするんですよね。

服部 確かにそうですね。

小木 9月にリニューアルオープンしたユナイテッドアローズ 原宿本店の店内でも提案したのですが、〈ニードルズ〉のセットアップの下に、〈スタブス&ウートン〉のジャカードの花柄ルームシューズ2を置いて、〈JW アンダーソン〉の花柄マフラーをするだけで、いっきに女性っぽく変わるんです。

服部 〈ニードルズ〉は合わせるアイテムですごく今っぽくなりますね。

小木 あと〈サイ〉で別注のブレザーを作っています4。メンズもウィメンズも同形でサイズ違い。25年前、ユナイテッドアローズ 原宿店がオープンした当初、ネイビーブレザーにグレーのスラックス、それに白シャツが男性スタッフのユニフォームだったんですが、決まったルールの中で何をどう着るか、みんなが個性を競い合ってた。

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4.ブレザー ¥90,000(サイ | ユナイテッドアローズ 原宿本店)

服部 同じクラシックなアイテムでも人それぞれの着こなしがある。このジャケットも自由に着れたらいいですね。

小木 そうなんです。たとえば男よりも男らしい衣装デザイナーのミレーナ・カノネロが手がけた映画『愛と哀しみの果て』のような着こなしに、今年らしいモード感とか、今のサイズバランスを加えるのも面白いと思います。他にも『炎のランナー』では、ブリティッシュトラッドスタイルを見てほしい。ド定番を知ったうえで、着崩せたら素敵です。

服部 そういう意味では今回はクラシックをそれぞれ噛み砕いているブランドばかりなので、取り入れやすいと思います!

 

前編はこちらから。

Photo: Kazuki Sato (sasaki office) Styling: Masataka Hattori Illustration: Yuko Saeki Text&Edit: Chizuru Oba

GINZA2017年11月号掲載

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