歴史が息づく蕎麦には、やっぱりトラッドなスタイルがよく似合う。凛としたワイドパンツの佇まいと上質なウール地は品格も十分。アクセントになったボリューミーなシャツの袖は、まるで蕎麦にとっての薬味のよう。
中条あやみと巡る東京の美味しいごはん。話題の江戸前蕎麦店5軒
セットアップで挑みたい話題の江戸前蕎麦店5軒。
■ 勢揃坂 蕎 ぎん清 ■
すだちかけ蕎麦 ¥1,300(税込み)
勢揃坂の閑静な店。日本料理の修業経験もあるご主人・銀次さんは、アオサや鮮魚を故郷・伊勢志摩から取り寄せ。蕎麦前の酒肴にもこだわる。すだち蕎麦は宗太鰹や鯖節、ウルメイワシで取った澄んだ出汁に、すだちで彩りを添えた1杯。爽やかな柑橘の風味が滋味深く、シメに啜ればすっきりする。
板わさ 三種の薬味添え ¥800(税込み)
勢揃坂 蕎 ぎん清
東京都渋谷区神宮前2-3-10 ヒルトップ神宮前1F
☎03-3479-1911
営:11:45〜13:45LO・18:00〜21:15LO、
水18:00〜21:15LO(土〜21:00LO)
休:日祝
■ 驀仙坊 ■
ささみ胡麻だれ ¥1,260
洗練された佇まいながら「市井の蕎麦店でありたい」と、定食や季節の一品など地元のニーズに応えた品書きが豊富。店内の石臼で挽いた青森と北海道の玄蕎麦は、喉越しの良さを追求しやや平たく打つのが特徴。〈ささみ胡麻だれ〉は濃厚な胡麻だれと蕎麦つゆの2種で頂く、リピート率No.1の品だ。
左から:身欠き鰊と茄子の炊き合わせ ¥1,050、季節野菜の白和え ¥950
驀仙坊
東京都目黒区青葉台1-22-5
☎03-3792-8823
営:12:00〜21:30LO(土日祝〜20:00LO)
休:火、第3水
■ 大川や ■
粗挽せいろ蕎麦 ¥900
九段の蕎麦処「大川や」のご主人が、1人で切り盛りする新店。香りとコク、喉越しの良さも兼ね備えた精緻な蕎麦は健在で、自慢の十割に加え、粉の風味を堪能できる粗挽きも通に受けている。伝統的な江戸前蕎麦屋のスタイルで、季節の小鉢や天婦羅など端正な蕎麦前と日本酒を頂けば、もう至福。
鶏わさ ¥600
大川や
東京都新宿区神楽坂6-25
☎03-3269-5011
営:11:30〜14:00LO・18:00〜21:00LO、日11:30〜15:00LO
休:月祝
■ 雷庵 ■
牡蠣わかめ南蛮 ¥1,800(税込み)
テラスやバーカウンターもある次世代型蕎麦レストラン。蕎麦は繊細な出汁で作る上品な細切り。チーズやパクチーなど多彩な食材を巧みに使った進歩的な和食とともに楽しむ、椀物的な位置づけだ。クラフトビールやウィスキー、ワインなど100種以上のお酒をそろえ、外国人にも評判のお店である。
お造り3種盛り ¥3,000(写真は1人前)、海老とモッツァレラチーズのトマトの揚げ出し ¥1,400(共に税込み)
雷庵
東京都渋谷区渋谷1-4-13 渋谷菫友ビル1F
☎03-5778-3379
営:11:30〜14:00LO・17:30〜22:00LO
休:無休
■ 手打蕎麦 松永 ■
天もり蕎麦 ¥1,500(税込み)
原宿生まれ原宿育ちの松永信之さんが2002年に開いた手打ち蕎麦の店。色白美人の蕎麦はしっかりとしたコシと滑らかな喉越しが絶品で、界隈で働くアパレル関係者にもファンが多い。朝に打った蕎麦をその日のうちに提供するのが信条。毎日15時前には完売してしまうので早めの来店が吉。
手打蕎麦 松永
東京都渋谷区神宮前2-19-12
☎03-3402-7738
営業:11:30〜蕎麦がなくなり次第
休:日祝
Model: Ayami Nakajo (seventeen model)
Photo: Keita Goto (model),
Kayoko Aoki (food)
Shin-ichi Yokohama (food)
Styling: Michiko Yuasa
Hair: HORI (bNm)
Make-up: Kanako Yoshida (mod’s hair)
Text&Edit: Rui Konno (model)
Yoko Fujimori (food),
Kimiko Yamada (food)
Mariko Uramoto (food)