BBQやピクニックの手土産に、パンはいかが?飲んでも飲まなくても、みんな大好きパン屋さん4軒
HOFBÄCKEREI
EDEGGER-TAX
オーストリア第2の都市グラーツに400年以上続く、王家御用達のパン屋さん。海外支店はおろかグラーツ市内にも1軒しかない店と聞くと格式高そうだが、「腰の低い、ごく普通の町のパン屋なんです」とスタッフの加藤明子さんは話す。代表的なパンは、皇帝の王冠を模した〈ハンドカイザー〉。オーストリアで食べて以来、ずっと探し求めていたというお客さんも多いそう。味がシンプルなので、ハムやチーズをはさんでサンドウィッチにするのがおすすめ。
左1列が〈ハンドカイザー〉で、プレーン、ごま、芥子の実の3種類。〈ザルツシュタンゲル〉は、岩塩をまぶしたパン、三日月形のものが〈キプフェル〉、穀物とゴマを練り込んだのが〈コーンシュピッツ〉(¥200~250)
再開発された万世橋の高架下にあり、上を中央線が行き交う。パンのほかにオーストリア菓子も豊富。
ホーフベッカライ・エーデッガー・タックス
東京都千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋S3区画
☎︎03-5296-5777
WEBSITE
8:30(土11:00)~21:00、日11:00~20:00
㊡不定休
MAISON LANDEMAINE
TOKYO
パティシエのロドルフ・ランドゥメンヌさんとパン職人の石川芳美さん。この最強カップルがパリ9区に出したお店は、またたくまに10店舗に増え、「メゾン・ランドゥメンヌができると街に活気が生まれる」と言われるほどに。こちらは初の海外出店。まずは店の顔である〈バゲット・トラディション〉を。ワインがすすむ〈フランボワーズノアゼット(ヘーゼルナッツ)〉もぜひ、お試しを。レストランも併設し、楽しみ方の提案もしている。
シンプルな〈バゲット・トラディション〉(¥220)は、本場パリの香りが堪能できる逸品。フランスバターを使った〈クロワッサン・フランセ〉(¥480)も人気。
スタッフは何度も焼き立てを運ぶ。レストランは、素材感を生かした温かみのあるインテリア。器は、のみの市で調達。パンとワインを一緒に楽しむ人もいる。各種のキッシュやスイーツも人気。
メゾン・ランドゥメンヌ・トーキョー
東京都港区麻布台3-1-5
☎︎03-5797-7387
WEBSITE
7:00~20:30、日祝7:00~19:30
㊡不定休
GARDEN HOUSE CRAFTS
ウッドデッキに沿った工房の窓の向こうで、職人さんたちがパンを作る様子がいかにもおいしそう。ヘッドベイカーの村口絵里さんは、国産小麦を使い分け、天然酵母を大事に育てながらパンに仕上げていく。なかでもおすすめは、カリッとしたクラストとみずみずしいクラムの〈カンパーニュ〉や、湘南小麦の風合いを生かした〈イングリッシュマフィン〉。香川のオリーブ生産者「SOUJU」とコラボして作る〈オリーブフォカッチャ〉も、止まらないおいしさ。
奥の厨房でスタッフが作業中。
ホールの〈カンパーニュ〉(¥1,300)は、水分量が多いので、3日ぐらいおいしく食べられる。今、人気の湘南小麦を使った〈イングリッシュマフィン〉(¥180)は、モチモチの食感。〈オリーブフォカッチャ〉(¥320)は、香川の絶品オリーブたっぷり。
大きな窓から光が入るカフェも気持ちいい
PARLOUR EKODA
パン作りに邁進するかたわら、ワインの自由な楽しみ方を提案する原田浩次さんが立ち上げた、パーラー江古田の進化版。パン工房&ショップとカフェを兼ね、シャルキュトリーも自分で作る。日本のチーズの充実ぶりにも注目したい。北海道、八丈島などの風土を映した味わいには、土地の個性を大事にしたヴァン・ナチュールに通じるスピリッツがある。原田さんが作る日本の小麦粉を生かしたパンに加えて、ワイン、チーズが一気にそろうお店として貴重な存在。
チーズは、〈八丈島のリコッタ〉(250g ¥880)のほか、広島・三良坂農場、岡山・吉田牧場、北海道・山田農場などが随時入荷。「日本のワイン同様、品質の向上がすごい」と原田さん。
パンは〈湘南小麦のカンパーニュ〉(ハーフ ¥900)、〈全粒粉のいちじくくるみ〉(¥570)、〈カシューナッツと黒胡椒〉(¥570)など、いずれも国産の小麦粉の味を生かした滋味深い味わい。
パーラー江古田
東京都練馬区栄町41-7
☎︎03-6324-7127
WEBSITE
8:30~18:00
㊡火