自身のYoutubeチャンネルなどで、地球にも体にも優しい暮らしを発信したり、昨年には「tefutefu,Inc.」を立ち上げるなど、地球環境や日本の文化を守るための活動を、日頃から積極的に行なっている人気モデル、森 星さんと「だれにでもできる、身近なサステナブル」について考えてみるこの連載。旬の食材を無駄なく、おいしく使いきるレシピを料理研究家の有元葉子先生に教わります。
森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」 VOL.9 長ねぎを丸ごと味わう簡単レシピ 「長ねぎと卵の炒めもの」「長ねぎのポタージュ」
ナチュラルにハッピーに──明るい未来を目指してサステナブルと向き合う、森 星さんと有元葉子先生のセッション第9回目。今回は脇役にも主役にもなれる、使い勝手のいい長ねぎがテーマです。シンプルで洗練された料理はもちろん、哲学のある考え方、生き方にもファンが多い有元葉子先生から教わる、旬の長ねぎを使いきるレシピ。簡単&おいしいのでどうぞお試しあれ。
今回の食材はコレ!
長ねぎ
森 星「今回も、石川県能登島の長ねぎをお持ちしました!前回のさつまいもと同じく、「tefutefu,Inc.」というプロジェクトでご縁のあったタカ農園さんのものです」
有元葉子「みずみずしくておいしそうね!緑色の部分も柔らかいので、これなら全部食べられるわね」
森 星「緑色の部分も食べられるんですか?」
有元葉子「匂いが強かったり、固かったりするとあまりおいしくないんだけれど、これは大丈夫!」
森 星「無駄なく食べられるなんてうれしい!ふだん、長ねぎは鍋や炊き込みご飯に入れたり、しゃぶしゃぶの薬味にしたり…割とよく使っています」
有元葉子「今日は卵と一緒にさっと炒めたものと、じっくり火を通してスープにしたもの、火の通し方を変えて2品つくりましょう」
森 星「いつもと違った味わい方ができそうで楽しみです!」
レシピ1
長ねぎと卵の炒めもの
程よく歯ごたえの残った長ねぎと半熟卵がよくからみ、ごはんの進む一品。味付けはしょうゆのみなのに、香ばしくて奥深い味わい!
<材料>
・長ねぎ…2本
・卵…5個
・塩…少々
・ごま油…適量
・しょうゆ…適量
<作り方>
長ねぎを切る
①長ねぎは根元を切り落とし、青い部分も含めて大きめのななめ切りにする。
中華鍋で炒める
②卵をボウルに割り入れ、塩少々を加えてざっと溶き混ぜる。
③中華鍋を強火で煙が立つくらいまで熱し(※テフロン加工の鍋の場合は、高温にしすぎると壊れる恐れがあるので注意)、ごま油大さじ2〜3を入れてさらに熱する。②を一気に流し入れ、しばらくいじらず、卵の周りがふわっと浮いて少し固まってきたら、ヘラなどで静かに2~3回返して、ゆるい半熟状態に炒めて取り出す。
④同じ鍋にごま油大さじ1〜2を足し、①を入れる。長ねぎを焼き付けるようにしながらときどきひっくり返し、全体に焼き色が付いたら、しょうゆを鍋肌から加える。③を加えて、全体をさっと混ぜたらできあがり。
POINT
レシピ2
長ねぎのポタージュ
じっくりと火を通すことで長ねぎの旨味が存分に引き出され、心も体もホッと温まる味わい。器によそってから塩、こしょうをふると、最小限の調味料で最大の効果が!
<材料>
・長ねぎ…3本
・オリーブオイル…適量
・バター…大さじ2程度
・塩…適量
・スープストック(なければ水)…4〜5カップ
・生クリーム…少々
・こしょう…少々
<作り方>
長ねぎにじっくり火を通す
①長ねぎは4、5cm長さに切る。
②深い鍋にオリーブオイルとバターを入れたら火をつけ、中火弱で熱し、①を入れて焦がさないようにじっくり炒める。全体に油がまわったら、塩を適量ふる。
③全体がなじんだら、スープストック(なければ水)をひたひたより少し多い程度に加える。蓋をして長ねぎが柔らかくなるまでじっくりと煮る。
ミキサーでなめらかにする
④③をミキサーで攪拌し(ミキサーの材質によっては、粗熱をとってから鍋から移す)、器によそって、好みで生クリーム、粗塩、こしょうを加える。
POINT
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森星
1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のアンバサダーに就任。公式YouTubeチャンネル『Hikari Mori』やSNSでは、オーガニックな農産物や発酵食品などの地域に根差した食文化、伝統工芸品とともにある暮らし、自身の見ている世界・価値観などをシェアするべく、さまざまなコンテンツを配信している。また、昨年には、古来から継承される日本文化をデザインの力で再編集し、今の時代に合ったかたちで伝えていく「tefutefu,Inc.」を設立。
Instagram:
@hikari
@tefutefulab
YouTube:『Hikari Mori』
tefutefu HP: tefutefulab.com
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有元葉子
料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。
公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom
Photo: Keiko Nakajima Hair&Make-up: Mifune(SIGNO) Edit&Text: Sayoko Imamura