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森 星 × 旬の野菜「半径5mのサステナブル」VOL.1 ―トーク編―

森 星 × 旬の野菜「半径5mのサステナブル」VOL.1 ―トーク編―

人気モデル、森 星さんの連載がスタート!サステナブル・フードトラック「edain」を運営するなど地球環境を守るための活動を、日頃から積極的に行なっている星さんと「だれにでもできる、身近なサステナブル」について考えてみます。そこでテーマに選んだのは、だれにとっても欠かせない“食”。旬の食材を無駄なく、おいしく使いきるレシピを料理研究家の有元葉子先生に教えてもらいます。シンプルで洗練された料理はもちろん、哲学のある考え方、生き方にもファンが多い有元先生の料理へのアプローチは、ときに“目からウロコ”の勉強になることばかり!ナチュラルにハッピーに、明るい未来を目指してサステナブルと向き合う星さんと有元先生のセッションに乞うご期待です。TIPS編はこちらから。


大根の皮や葉っぱを「ゴミ」にしているのは、
人の“思い込み”

星 「ふだん、常に時間に追われている感覚があるので、今日はじっくり料理に向き合うことができてすごくリフレッシュできました!お腹を満たすだけじゃなくて、自分の五感をフルに使って、ひとつひとつの工程を大切にして…。とても貴重な時間でした」

有元 「焼き加減をよく見たり、味を都度、確かめたり…。自分の頭と目と鼻と舌を使って、鍋の中の食材と相談しながら作る。そうすると、料理がもっと自由で楽しくなってくると思いますよ」

星 「本当ですね!それから、たとえば料理をしていて残った野菜の皮やへたを生ゴミとして捨てる、という行為にずっと違和感を抱いていて。自分なりにコンポストを始めたりしているんですけど、今日、有元先生が大根の皮も葉っぱもへたもきれいに使いきる様子を隣で見ていたら、その違和感って自然なものだったんだって安心できました。何より、無駄を出さずに丸ごと使いきるってすごく気持ちがいいですね!」

有元 「そうよね。大根の皮や葉っぱを“捨てるもの”だと思い込んで、何も考えずに捨ててしまえば“ゴミ”だけれど、本当はそうじゃないわよね。大根の中身もむいた皮も、価値は同じで役割が違うだけ。だからまずは、いつの間にかとらわれている“思い込み”から自由になるといいと思います」

星 「確かに、勝手に思い込んでいることってたくさんありますもんね。最近思うのは、自分が幸せだと感じることが、以前想像していたものとは違っていたということ。口に入るものだけでなく身の回りのものに関しても、あまり考えずに選んだたくさんのものをもつより、作る方の思いや製造過程、技術や背景などを知って『愛しい』と感じて手に入れたものをもつ方が圧倒的に幸せなんです。そんな風に“ちゃんと愛せていない”自分への違和感と向き合ってシンプルに生きるようにしたら、いろんなものがクリアに見えてきたような気がします。だから、大根の皮を食べて人にびっくりされても、自分が気持ちよければ、まいっか、みたいな(笑)」

有元 「無駄にしないという感覚も大事なんだけど、“おいしいから食べる”っていうのが何より大事。私はおいしいものって、体にいいと思っているんです。だから“おいしいと感じられる体”にしておかないとね。すべて悪いわけじゃないんだけど、味の濃いものやインスタントなものばかり食べていると、どうしても感性は鈍ってしまう。だからできるだけきちんとした食事をして、自分をきちんと保っておく。そうすれば安心でしょ?」

食事をする森星さん

料理中の有元さん

料理をする森さんと有元さん

肉も野菜も無駄なく“使いきる”ことが、
自分のハピネスにつながる

星 「そうですね!この前、木更津のクルックフィールズという農業と食とアートがテーマの施設に行ったんですが、そこには牛や鶏もいて。お肉はすごく身近にあるのに、生きている状態を目前にする機会って少ないですよね。きれいに切り分けられたお肉と生きている牛や鶏がつながりにくいというか。だから余計に、自分がふだんいかに命から遠ざかっている生活をしているか、ということを実感しました。それと同時に、命をいただいているという感覚を忘れちゃいけないと再認識して、それを意識するだけでも毎回の食事をもっとおいしく、ありがたく感じられるとも思いました。肉でも野菜でも“使いきろう”という意識が自然と強くなるから、無駄が減って、結果的に自分のハピネスにもつながるんだなって」

有元 「そうね。肉や魚がどういう過程を辿って、売られているか知らない、考えない人が多いわよね。『探究学舎』ってご存知かしら?子供向けの、主にオンラインの学校なんだけど、命やフードロスについて考えられる授業内容も展開していて素晴らしい。宇宙から食までテーマは幅広くて、その一部はYouTubeでも観られるし、お子さんがいる方なら申し込めば参加もできる。若い方たちが作っているのもいいなと思います」

星 「それ、面白そうですね!私は地球環境のために、プラスチックを生活の中から減らすことを意識はしているんですけど、意識しているとなおさら難しいことだなって実感していて…」

有元 「私はプラスチックがすべて悪いとは思っていなくて、使い方だと思うんですよね。プラスチックはもともと、何度も洗って長く使えるものを目指して、研究して作られたもの。でも今は、使い捨てできて便利だから、という理由で間違った使い方をされてしまっていることが多いのよね。そのうえ、分別しないで捨てられることがあるから、海洋汚染につながってしまう」

 「先日、すごく怖い夢を見たんです。市場にいたら、そこにいるおじさんが『今日も魚のなかにプラスチックいっぱい入ってるよ!』って話していて。人間がしていることって、結局、また人間に戻ってくるんだよなって思いました…」

有元 「そうよね。だから、堅苦しく考える必要はないんだけど、プラスチックも正しい使い方をして、正しく捨てるという基本を守るのが大事よね」

星 「そうですよね。有元先生に教わりたいことがいっぱい!なにより今日のお料理も美味しくて幸せで、次回も楽しみにしています!」

※探究学舎
公式サイト: https://tanqgakusha.jp

YouTubeチャンネル: 探究学舎

料理中の森さんと有元さん

食事の様子

外の景色を見る森星さん


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森星 もり・ひかり

1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のBecause I am a Girlエンジェルに就任。また、発酵人の田上彩氏らとともにサステナブル・フードトラック「edain」を運営。「farm to table(新鮮でオーガニックな食材を、農場から食卓へ)」をテーマに、体にも環境にも優しい食を提供している。公式YouTubeチャンネル『Hikari Mori』では、自身の見ている世界・価値観をシェアするための、さまざまなコンテンツを配信。

Instagram: @hikari
YouTube:『Hikari Mori

有元葉子 ありもと・ようこ

料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。

公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom

Photo: Natsumi Kakuto Edit&Text: Sayoko Imamura

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