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森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」VOL.3「自分で感じながら料理する」について、有元葉子さんとトーク

森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」VOL.3「自分で感じながら料理する」について、有元葉子さんとトーク

料理研究家の有元葉子先生に、葉まで余すことなく使いきる、セロリのレシピを教えていただいたあとの2人のプライベートトーク、どうぞお楽しみください。


料理の失敗なんて大したことじゃない!
どんどんチャレンジして、感性を磨いて

森 星「今日は葉も含めてセロリを丸ごと食べることができて、とっても気持ちがよかったです!野菜の生命力をそのままいただいたように感じました」

有元葉子「レモンもボロボロになるまで絞りきって、さらにレモンティーにしたし、ゴミも少なかったんじゃないかしら?」

森 星「そうなんです!出たゴミといえば、キッチンペーパーぐらい。それから、揚げものをしたり、セロリの筋をとったり…。なじみのない作業も多かったのですが、頭で考えるだけじゃなくて、音や香りや感触や色彩を感じとって、自分の感覚を研ぎ澄ませて、目の前の食材と向き合う。ただレシピに従うより、これが大事なんだと実感しましたし、何より楽しかったです!」

有元葉子「そうよね。揚げものだってやってみないと分からないし、たとえばかき揚げ表面のパンパンという感覚だって人によっても違いますよね。だから、実際にやってみて、食べてみて、おいしいかどうか、何が足りないのか余計なのか、自分でジャッジする。それを積み重ねていくことで、自分の料理になっていくのよね。失敗したっていいんです。料理の失敗なんて、大したことじゃないんだから。それなりにおいしいね、と思えればいいぐらいの気持ちで、気軽にトライするといいと思います」

森 星「有元先生にそう言われると、すごく勇気がわきます(笑)。ちなみに、先生も失敗されることなんてあるのでしょうか…?」

有元葉子「ありますよ!最近でいうと、お鍋を火にかけながら他の仕事をしていて、うっかり焦がしちゃったりとか(笑)」

森 星「意外!私は今まで失敗するのが怖くて、新しい食材や料理になかなか手をつけられなかったのですが、今日学んだことを通して、いろいろチャレンジしてみたくなりました」

有元葉子「そうそう、思いきってやってみればいいのよね。料理に正解なんてないんだから」

森 星「今日のかき揚げも初の試みだったんですけど、先生が衣の状態を『糊のように』と教えてくださったのがすごくわかりやすくて、イメージしやすかったです。〝具材を引き立たせる衣〟というのが、自分のなかにあったかき揚げの概念と違っていて驚きました。セロリの葉がしっかり主役になっていて、セロリも喜んでいたような気がしますし(笑)、私自身、セロリの葉の見方が変わったように感じます。それから、揚げたてを手づかみで食べたのも最高でした!」

有元葉子「天ぷら屋さんじゃ、絶対に出てこないものね(笑)。今回のように粉と水だけならカリッとした衣になるし、卵を入れるとふわっとする。いろいろ知っていると楽しいと思いますよ。いずれにしても〝自分で感じながら〟料理するのが大事ですね」

人間がコントロールできないから
植物は凛としていて美しい

森 星「都会で生活しながらもできるだけ自然を取り入れようと、家に植物をたくさん置いているのですが、毎日を忙しく過ごしていると、自分の時間軸と植物たちの時間軸がどんどん離れていっちゃって…。植物のゆったりとした時間軸に合わせられない日が続くと、やっぱり植物は元気がなくなっていっちゃうんですよね」

有元葉子「そうね、植物は人のいいなりには絶対にならないわよね。自分の時間をしっかりもっていて、自分の育ち方でしか育たない。人間がコントロールできないところがいいなと思います」

森 星「そうですよね。当たり前なんですけど、植物も生きているんだ、ということを最近すごく感じていて。人間の勝手な都合には合わせてくれない(笑)。ところで有元先生、家庭菜園はやっていらっしゃいますか?」

有元葉子「ベランダでちょこっとだけど、やっていますよ。フェンネルとかルッコラとかクレソンとかレタス類とか…」

森 星「私も、じゃがいもとかスイスチャードとかいろいろやっています。あとは種を植えるのにチャレンジしていて、最近、藍の種をいただいたのでそれを植えたり…。今日使ったレモンの種も植えてみようと思います」

有元葉子「あら、楽しそうね!うちはハーブや野菜の苗を一株ずつ買ってきて同じプランターに植えているのだけど、とっても便利。使う分だけはさみで切って放っておくと、またわさっと生えてきて…。ひとり分のサラダにするなら十分なのよね」

森 星「そんなにぐんぐん育つということは、きっと有元先生の土がいい土なんだと思います」

有元葉子「正解かどうかは分からないんだけど、化成肥料は使いたくないので、腐葉土に牛糞や鶏糞を混ぜています。そうすると、土がふわふわになって、すぐ乾くこともなくいい具合になるのよね」

森 星「前回、お話しさせていただいたように、私の土は砂漠化してしまってなかなかうまくいかなくて…。土づくりが上手な母に相談したら『ミミズを入れるといいよ』って教えてくれたんです。ミミズの糞が土をふかふかにしてくれるらしくて。それでミミズについて調べていたら『ミミズが地球を救う』といわれているぐらい、土にはとてもいい生き物らしいのですが、今どんどん少なくなっているみたいで…」

有元葉子「そうなのね。そういえば、うちのスタジオの前の庭はミミズだらけよ。ミミズを入れたわけじゃないんだけど、牛糞や鶏糞を入れておいたら、自然にそうなったの」

森 星「え!今度、スタジオに伺ってもいいですか!? 虫カゴ持って(笑)」

有元葉子「どうぞどうぞ(笑)」

森星 もり・ひかり

1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のBecause I am a Girlエンジェルに就任。また、発酵人の田上彩氏らとともにサステナブル・フードトラック「edain」を運営。「farm to table(新鮮でオーガニックな食材を、農場から食卓へ)」をテーマに、体にも環境にも優しい食を提供している。公式YouTubeチャンネル『Hikari Mori』では、自身の見ている世界・価値観をシェアするための、さまざまなコンテンツを配信。

Instagram: @hikari
YouTube:『Hikari Mori

有元葉子 ありもと・ようこ

料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。

公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom

Photo: Natsumi Kakuto Hair&Make-up: Mifune(SIGNO)  Edit&Text: Sayoko Imamura

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