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森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」VOL.5 「〝食〟全体のつながりを考える」について、有元葉子さんとトーク

森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」VOL.5 「〝食〟全体のつながりを考える」について、有元葉子さんとトーク

料理研究家の有元葉子先生に、ピーマンを無駄なく使った和食を教えていただいたあとの2人のプライベートトーク、どうぞお楽しみください。


自分と違う価値観の人と
共感できる瞬間をつくりたい

森 星「今日は煮物ときんぴらで、同じピーマンなのに食感や味わいが違っていて…!すごく勉強になりました。へたや種も含めて、ピーマンを丸ごと食べたのも初めてだったのですが、水分や栄養も丸ごといただけた感じで、心もうるおったように思います」

有元葉子「星ちゃんは丸ごとのピーマンをひと口で食べてくれるから、見ていて気持ちがよかったわ(笑)。ピーマンのあとに甘いかぼちゃを食べると、味のバランスがよくて、とってもおいしく感じるのよね」

森 星「本当に、夏にぴったりの煮物ですね!きんぴらもごま油とお酒としょうゆしか使っていないのに、旨味たっぷりで美味しくて。先生と出会ってから、こういうシンプルな料理の豊かさに気づけるようになりました。私は母がイタリアとアメリカのハーフということもあって、どちらかというとプラスをする料理を作ることが多かったのですが、引き算をすることでひとつひとつの作業にかけられるエネルギーが増えたし、自分とより向き合えるようになったような気がします」

有元葉子「イタリアは日本と似ていて、素材を活かしたシンプルな料理が多くて、アメリカはプラスしていく料理が多いわよね。それは文化の違いだから、食べる人がおいしいと思えばどちらでもいいと思います。正解があるものではないしね」

森 星「そうですよね。そういえば先日、フードトラックであるイベントに出店したときに、発酵ブリトーというものを作ったんです。中身は味噌と玉ねぎを煮込んだもの、生のほうれん草、そこに納豆で作ったソースをかけて。〝発酵〟という、日本で昔から受け継がれてきた知恵を、ちょっとジャンクな雰囲気でアウトプットできたら、ジャンクフードが好きな人たちも興味をもってくれるかなと思って…。でも…結果的になかなか難しかったんです。納豆や味噌って、だれの家にでもあるような身近な材料なので、外食するときに選びづらいみたいで。さっき先生がおっしゃっていたように、私も人それぞれでいいと思うんです。ヘルシーなものが好きでも、ジャンクなものが好きでも、日本やイタリアのような引き算でも、アメリカのような足し算でも。そのなかで共感できる瞬間があれば楽しいし、いろいろ広がるかなって。だから、これからもっと工夫して試して、うまい落としどころを見つけたいです」

有元葉子「そうよね、いろんなやり方や考え方があるし、それぞれでいいけれど〝自分で考えて選びとる〟ということをしていかないと、食べる=ただお腹を満たすだけ、になってしまうわよね。だから若い星ちゃんがそういうアクションを起こしているのは、とっても意義のあることだと思います」

全体をつなげて考えることが
サステナブルの第一歩

森 星「ありがとうございます。あと、そのときに昔からやっているお豆腐屋さんや農家さんから材料を仕入れたんですけど、みなさん、情熱と手間と時間をかけて豆腐なり野菜なりを作られていて…。そういう作り手の〝思い〟を、食べる人たちにつなげられたらいいな、という気持ちもありました」

有元葉子「うんうん。たとえば、コンビニでできあがったものを買ってきて食べると、だれがどうやって作ったか、という部分がどうしても切れてしまうのよね」

森 星「そうなんですよね。だからその切れている部分を、微力ながらつなげられたら…と思っていて。切れているままだと、肉でも魚でも野菜でも〝いのちをいただいている〟という感覚が薄れてしまうように思います」

有元葉子「そうね。だからたまには、自分でピーマンでもなんでもいいけど、触れて、調理してみるといいわよね。触れてみるっていうのはすごく大事で、その食べ物の構造もわかるし、買ってきたものを食べるときにも想像力が働くようになるのよね」

森 星「そうですね。自分と違う価値観をもった人とつながることで、私自身も学びや広がりがあると思うので、有元先生から教えていただいた知識や感覚をいいかたちでアウトプットしていきたいです」

有元葉子「ひとりでも多くの人が〝食べる〟前後のことをつなげて考えられるようになったらいいと思います。そうすれば、作り手のことも考えるし、廃棄した先のことも考える。全体のことをつなげて考えられるようにならないと、本当の意味の〝サステナブル=持続可能〟は実現できないのよね。ゴミを減らすということだけじゃなくて、そのためには作りすぎないようにしなくてはいけないし…って」

森 星「本当にそう思います。そういう思いや感覚を、ハッピーなかたちでみんなにシェアできるようになるために、これからもお力をお借りできれば~!」

有元葉子「もちろん!いろいろ楽しみながらやっていきましょう」

森 星「はい、毎回楽しみにしています!次回もよろしくお願いします!」

森星 もり・ひかり

1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のBecause I am a Girlエンジェルに就任。また、発酵人の田上彩氏らとともにサステナブル・フードトラック「edain」を運営。「farm to table(新鮮でオーガニックな食材を、農場から食卓へ)」をテーマに、体にも環境にも優しい食を提供している。公式YouTubeチャンネル『Hikari Mori』では、自身の見ている世界・価値観をシェアするための、さまざまなコンテンツを配信。

Instagram: @hikari
YouTube:『Hikari Mori

有元葉子 ありもと・ようこ

料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。

公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom

Photo: Keiko Nakajima Hair&Make-up: Mifune(SIGNO)  Edit&Text: Sayoko Imamura

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