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森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」 VOL.8 「日本文化の素晴らしさ」について、有元葉子さんとトーク

森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」 VOL.8 「日本文化の素晴らしさ」について、有元葉子さんとトーク

料理研究家の有元葉子先生に、さつまいもを無駄なく使った料理を教えていただいたあとの2人のプライベートトーク、どうぞお楽しみください。


ちょっとしたアイディアで
食材のポテンシャルを生かしきる

森 星「私、たまに芋掘りに行くんですけど、友達に『芋掘りに行ってきたんだ』って話すとなぜか笑われて…(笑)。だから、そんなさつまいもが今日はおしゃれな料理になって、なんだかうれしかったです」

有元葉子「(笑)。芋類、中でもさつまいもは“和の惣菜”というイメージが強いのかもしれないわね。切り方を工夫したり、ハーブと合わせたりすると、途端におしゃれなイメージになりますよ」

森 星「本当ですね。特に、ハーブと相性がいいなんて驚きでした。こうやってイメージをアップデートして味わうことができると、楽しみ方も広がりますね。セージをフリットにしたのも衝撃的で!浄化のために、家でセージをドライにして焚いたりはするんですけど、料理に使ったのは初めて。料理をしていても、食べてもいい香りで、なんだか幸せな気持ちになりました」

有元葉子「まあ、それはよかった!セージのフリットはイタリア人が大好きなのよ。イタリアのセージはもっと大きくて、今日使ったのはうちの家庭菜園のものだから小さいんだけど。セージのあいだにプロシュートを挟んでもおいしいですよ」

森 星「わ〜、最高!ワインに合わせたい!焼きたてのフォカッチャもサクッ、ふわっとした食感で、とってもおいしかったです。フォカッチャはのせる具でいろいろアレンジが利くのも楽しいですね」

有元葉子「そうそう、何をのせてもいいのよ。それこそ、セージとオリーブオイルだけでもいいし。私が好きなのは黒キャベツ。黒いフォカッチャになって、かっこいいの」

森 星「素敵ですね!アーティチョークなんかもよさそう!」

有元葉子「それもおいしそうね。アンチョビだけとか、パセリとにんにくとか、トマトとオレガノとか、本当になんでもいいの。デラウェアみたいな小粒で黒っぽいぶどうも合うのよ。好きな具材で、自由に楽しんでみてください」

森星さん 香草 パン生地

日本の素晴らしい文化を
デザインの力で広めたい

有元葉子「今日、星ちゃんが持ってきてくれた能登のさつまいも、とってもおいしかったわね。その新しいプロジェクトは、どんなきっかけで始めたの?」

森 星「それはよかったです!コロナ禍前は仕事で海外を飛び回っていて、世界を見たかったし、刺激が欲しかった。それによって自分も成長できると思っていたんです。それも間違いではないけれど、一方で、自分が住んでいる日本に素晴らしい文化があるということに気づいていなくて…。“サステナブル”とか“SDGs”と聞くと、ヨーロッパやアメリカのほうが進んでいるように思えてしまうし、私もそう思っていたけれど、実は日本には、そういう考え方や技術が昔から当たり前のようにあるということを知って。知れば知るほど、それは胸を張って世界に誇るべきものだし、少しでも多くの人に伝えたいし、受け継いでいきたい、という気持ちが強くなってスタートしました。コロナで日本にいる時間がずいぶん増えたので、それが大きかったと思います」

有元葉子「それはとっても素晴らしいわね。日本ってサステナブルに関して、実はすごく進んでいるのよね。たとえば干したり漬けたり、食べ物を無駄にしないための先人の知恵には本当に関心するものがあります」

森 星「そうですよね!日本は昔から、自然のサイクルに沿って生活するのが抜群に上手で、いつも先生に教えていただいている、旬の野菜をいちばんいい状態で食べる、というのもそうですよね。そんな日本に根付いている、誇るべき文化に気づくきっかけを〈tefutefu〉を通して発信できたらいいなと思っているんです。そのためには、デザインやアウトプットの方法を、今の時代に合わせて再編集するのが大事だと感じていて、職人さんと話し合いながら試行錯誤しています」

有元葉子「具体的にはどんなものを作っているの?」

森 星「ちょうど和ろうそくを作っていて、色をつけてモダンな感じにできないかって相談しています。今でこそ、ヨーロッパやアメリカでボタニカルキャンドルがブームですけど、和ろうそくって昔から全部、植物でできているんですよね。米ぬかとか菜種とかうるしとか…。芯も和紙とイグサでできていたり、すべて植物。私もそれを知らなかったのですが、声高に主張することなく、100年以上も前から当たり前のように続けているところが、かっこいい!と思って。だから、そういうものにファッション的な要素を加えて、私と同じ若い世代の人にも興味をもってもらいたいし、それによって日本文化に誇りをもってもらえたらうれしいですね」

有元葉子「どんな和ろうそくが生まれるのかとっても楽しみ!完成したら見せてくださいね」

森 星「もちろんです!先生からもいろいろと受け継いでいきたいので、よろしくお願いします!」

森星さんと有元葉子さん 森星さんと有元葉子さん 有元葉子さん

森星 もり・ひかり

1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のアンバサダーに就任。また、発酵人の田上彩氏らとともにサステナブル・フードトラック「edain」を運営。「farm to table(新鮮でオーガニックな食材を、農場から食卓へ)」をテーマに、体にも環境にも優しい食を提供している。また、今年の9月には、日本の伝統工芸やアグリカルチャーなど、継承されてきた日本文化をデザインの力で再編集し、今の時代に合ったかたちで伝えていく「tefutefu,Inc.」を設立。公式You Tubeチャンネル『Hikari Mori』では、自身の見ている世界・価値観をシェアするための、さまざまなコンテンツを配信。

Instagram:
@hikari
@tefutefulab
YouTube:『Hikari Mori
tefutefu HP: tefutefulab.com

有元葉子 ありもと・ようこ

料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。

公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom

Photo: Keiko Nakajima Hair&Make-up: Mifune(SIGNO)  Edit&Text: Sayoko Imamura

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