サステナブル・フードトラック「edain」を運営するなど地球環境を守るための活動を、日頃から積極的に行なっている人気モデル、森 星さんと「だれにでもできる、身近なサステナブル」について考えてみる連載の第3回目。セロリの葉も茎も無駄なく、おいしく使いきるためのポイントを、料理研究家の有元葉子先生に教えてもらいます。
森 星 × 旬の野菜 「半径5mのサステナブル」VOL.3 セロリもレモンも使いきる!気分よく料理を楽しむTIPS編
葉も筋も…セロリって実は捨てるところがない野菜!
森 星「セロリの葉はかき揚げにしても、細く切って散らしても、すごく彩りが美しくなりますね!」
有元葉子「そうよね、セロリの葉ってすごくきれいなグリーンなのよね。青じそのように〝青み〟として使う方法は、手軽にできるしおすすめです」
森 星「私、今日初めてセロリの筋をとりました。だんだん、筋が見分けられるようになってきたのがうれしかった(笑)。それに、きちんと下処理をしたおかげで、舌触りもよくておいしかったです。ところであの筋って、何かに使えたりするんでしょうか?きれいだから、なんだかもったいなくなっちゃって…」
有元葉子「私は…使います(笑)」
森 星「え!どうやって使うんですか!?」
有元葉子「油揚げをおいなりさんのように煮て、酢飯をその油揚げでのり巻きみたいにくるくると包むのね。それをセロリの筋でとめておくと、すごくかわいらしいの」
森 星「へー!すごく素敵だし、楽しいアイディアですね!ゴミも出ないから気分もよさそう!」
〝感じ〟で覚えていればアレンジができる
森 星「今日のかき揚げはすごく軽くてサクサクで、今まで食べたことのあるかき揚げとは全く違っていて新鮮でした!」
有元葉子「具材がようやくくっつく程度の衣をまとわせた、まさに〝野菜をおいしく食べるかき揚げ〟。衣は粉と水だけだから、とっても軽くて食感がいいんです」
森 星「先生が〝糊のような状態〟と教えてくださったのが、すごくわかりやすくて。そういう状態や感覚を自分のなかに染み込ませていくのが、料理を自分のものにするうえで大事なんだろうなって思いました」
有元葉子「そうね。たとえばセロリの葉の量だって、毎回違うじゃない?それに冷蔵庫に残った野菜を入れたいときもあるわよね?だから衣の分量を覚えていても、あまり意味がない。糊のような状態とか、葉っぱ同士がやっとくっつくぐらいとか〝感じ〟を覚えておくほうが、断然使えるし、応用が利きます」
レモンだってボロボロになるまで〝使いきる〟!
森 星「和えものでレモン汁を使いましたが、絞り方にびっくりしました!」
有元葉子「よく驚かれるの(笑)。ボロボロになるまで絞るのがポイントです」
森 星「これまでは切ったレモンをキュッと絞って終わり、だったのですが、薄皮に包丁を入れて、さらに皮をひっくり返して…。まさに〝使いきった〟感じがして爽快でした。それに、レモンの香りもいつもより豊かに感じられて!」
有元葉子「そうよね。皮は香り豊かな部位なので、使わないなんてもったいない。もちろん皮まで安心して使える、国産のレモンを選ぶことも大事です。絞りきったらレモンティーに使うと、すごく香りがよくておいしくなるわよ」
森 星「わー、それ最高!あとでやりましょ!」
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森星
1992年生まれ。東京都出身。モデルとして国内外で数々のファッション誌や広告などで活躍。明るく天真爛漫なキャラクターで2015年から「公益財団法人プラン·インターナショナル·ジャパン」のBecause I am a Girlエンジェルに就任。また、発酵人の田上彩氏らとともにサステナブル・フードトラック「edain」を運営。「farm to table(新鮮でオーガニックな食材を、農場から食卓へ)」をテーマに、体にも環境にも優しい食を提供している。公式YouTubeチャンネル『Hikari Mori』では、自身の見ている世界・価値観をシェアするための、さまざまなコンテンツを配信。
Instagram: @hikari
YouTube:『Hikari Mori』
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有元葉子
料理研究家。3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材の魅力を引き出したシンプルでおいしい料理、洗練されたライフスタイル…。本質を見極めた軽やかな生き方は、多くの女性の憧れの的。著書に『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)、『「使いきる。」レシピ』(講談社)など多数。
公式サイト: https://www.arimotoyoko.com/
Instagram: @arimotoyokocom
Photo: Natsumi Kakuto Hair&Make-up: Mifune(SIGNO) Edit&Text: Sayoko Imamura