暖冬とはいえやはり冬。冷たい北風が吹く日には自宅で“あんこ”を作ります。コトコト鍋でゆっくり小豆を茹でれば、立ち上るその湯気でほんのり甘い香りとともに部屋も温まります。今回はあんこのレシピと一緒に3通りの美味しい使い道もご紹介します。
“あんこ”のレシピ
材料
小豆 200g
きび砂糖 200g
塩 ひとつまみ
水 およそ2L
※砂糖は上白糖やグラニュー糖でもOKです。
作り方
小豆を軽く洗ったら、鍋に小豆とたっぷりの水(分量外)を入れ強火にかけます。沸騰したら中火にして10分ほど茹でます。
小豆から渋みが出ます。10分茹でたらお湯を捨て軽くすすいで水気を切ります。
小豆を鍋に戻したら分量の半分1Lの水を入れ火にかけます。 沸騰したら今度は弱火に。40分から1時ほどかけてゆっくり煮詰めていきます。
煮詰める間に水分が減っていくので、残りの分量の水を少しずつ足しながら茹でていきます。小豆からはアクが出るのでこまめに取り除きます。
小豆が指でほっくりつぶせるようになったら出来上がりの合図。水分も程よく減っているはずです。
小豆が茹で上がったら、弱火にかけたまま砂糖200gと塩ひとつまみを入れ、小豆を潰すように混ぜ合わせます。
砂糖が溶けたらお汁粉の完成です。ここに白玉や焼いた切り餅を入れれば、冬のあったかおやつに。
さらに汁気がなくなるまで煮詰めれば粒あんの完成です。あんこは冷蔵庫で4日ほど、冷凍なら1ヶ月ほど保存できます。
白玉のレシピ
材料
白玉粉 100g
水 およそ90ml
お汁粉 適量
作り方
ボウルに白玉粉100gを入れ、そこに水を少しずつ入れていきます。白玉のちょうどいい固さは耳たぶの固さと昔から言われているので、自分の耳でチェックを。
生地を一口サイズに丸めていきます。ちょうどいい固さの白玉は手にくっつくこともなく、綺麗に丸められます。
鍋にたっぷりのお湯(分量外)を沸かしたら、丸めた白玉を投入。最初は沈んでいた白玉が上の方へ浮かんできてからさらに1分ほど茹でたら湯から上げ、冷水に移してしめます。
苺大福のレシピ
材料
白玉粉 100g
上白糖 30g
水 120ml
いちご 小粒6個
あんこ 適量
※あんこは冷やしておくと形を作りやすいです。
作り方
耐熱ボウルに白玉粉、砂糖を入れ、そこに少しずつ水を入れて滑らかになるまで混ぜ合わせます。
ラップをかけたら600Wの電子レンジで2分温めます。電子レンジから取り出すと表面がうっすら固まった状態になっています。
熱いうちに素早く木べらで混ぜ合わせます。するとモチモチとまとまるので、ひとかたまりになったらもう一度ラップをして電子レンジで1分半。取り出してさらに混ぜ合わせます。
しっかり混ぜ合わせたら、片栗粉(分量外)を引いたバットの上に取り出し六当分に。
手にも片栗粉をはたいたら、お餅を広げて中にあんこといちごを包みます。
形を整えれば苺大福の完成です。ちょっと歪んでいるのもご愛嬌♡
どら焼のレシピ
材料
薄力粉 30g
きび砂糖 40g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
白玉粉 50g
水 50ml
卵 1個
はちみつ 小さじ1
あんこ 適量
※作る前に薄力粉、きび砂糖、ベーキングパウダーは一緒にふるいにかけておきます。
作り方
白玉粉50gに分量の水を少しずつ加えながら、ひとかたまりになるまで混ぜ合わせます。
卵を溶いてはちみつを小さじ1混ぜておきます(写真上)。先ほどの白玉粉も混ぜ合わせます(写真下)。
そこへふるいにかけておいた、薄力粉、きび砂糖、ベーキングパウダーを入れ混ぜ合わせれば、どら焼のタネの出来上がり。
温めたフライパンにカレースプーン1杯ずつくらいの生地を流し入れます。火は弱めの中火。フライパンの中央は1番熱くなるので、外側に生地を落とすと均一に焼きあがります。フッ素加工のフライパンなら油は必要ありません。
フタをして1分。表面に気泡が出てくるので、裏に良い焼き色が付いていたらひっくり返します。反対側は30秒ほど焼けばできあがり。乾燥しやすいのでお皿に写したらすぐにラップをかけておきます。
あんこの量はお好きなだけ。たっぷりあんこが溢れんばかりのどら焼はお手製ならではの贅沢です。
Profile
大川枝里子 おおかわえりこ
着物スタイリスト・着付け師。“おばあちゃん的暮らし”に憧れて、骨董市巡りと暮らしの手仕事に勤しむ毎日。着物や昔ながらの暮らしの楽しみ方を紹介するwebサイト「kifkif」を運営。
insta: @kifkif.me