ちょっぴりハードルが高そうだけど、扉を開けると楽しい時間が待っている。それが喫茶店のロマンだったり…。今回は長谷川昭雄さんにお気に入りを尋ねてみました。ここでしか聞けない推薦者からのコメントに注目!
浅草
銀座ブラジル
推薦者:長谷川昭雄
(スタイリスト、ファッションディレクター)
作り置きをせずに
いつでも揚げたて
手編みの竹皮ザルに山盛りにされた元祖フライチキンバスケット(¥1,100/写真1枚目)は57年前からの看板メニュー。丹念に研いだ包丁で、鶏むねの筋目に対して斜めに切り込みを入れておき、注文を受けたら鶏肉にパン粉をまぶして揚げる。マヨネーズも自家製だ。
この店に25年ほど通う長谷川さんも、このひと皿の虜。「チキンがとにかくやわらかい。塩を振りかけてフライチキンだけを堪能した後に、付け合わせのピクルスとパンにのせていただきます」と、食べ方にもスタイルがある。チャキチャキの2代目ママの梶冨美子さんと3代目オーナーの純一さんがもう一つ大事にしているのはいつまでもアツアツのコーヒー (¥400/写真1枚目)だ。マグカップを常に湯で温める習慣を、半世紀以上を経ても守り続けている。浅草の暮らしが息づく新仲見世商店街で全50席を用意。窓際のテーブルを陣取ってアーケードの活気を眺めるひとときも楽しい。