キャッシュレスで買い物を楽しみ、タピオカをたくさん飲んでラグビーに湧いた2019年。一年経つのがどんどん早くなるけれど、好きなものは増え続けるからDigるのはやめられない。そんな好奇心旺盛に今年もめいっぱい楽しんだみなさんに、“2019年のMYベスト3”を聞きました。編集者で2児の母、中村暁野さんがハマったものとは?
2019年のMYベスト。編集者、中村暁野さんの生協の食材宅配・生活クラブBEST3
中村暁野/編集者・エッセイスト
@non19841120
私がハマっているもの、それは生協の食材宅配・生活クラブです。わたしの生活クラブ歴は長く、今年で13年目。結婚する前、夫と一緒に暮らし始めた頃は“食”の優先順位が低く、パンやお菓子のようなものばかり食べていたわたしたち。非常に不健康でした。毎週風邪を引くような日々の果て、「これじゃいかん。もうちょっと食べることを見直そう」と思って始めたのが、生活クラブでした。
数ある宅配業者の中で生活クラブを選んだのは、食べ物の質と価格のバランスがとても良いから。いくら良いものでもあんまり高いと続けられない。そんな中で生活クラブは「これなら続けられそう」と思える価格帯で、高品質。食品の情報開示も徹底していて、生活クラブを通して「食べること」への意識も変わっていきました。
毎日食べても食べ飽きない基本の食材、いざという時に助かる冷凍食品や季節のくだもの。結婚、出産、子育てと、この13年間の食卓は生活クラブなしじゃ成り立たなかったと思います。ある意味人生のパートナーのような存在、それが生活クラブなのです。宅配してくれるので、忙しい独身レディにもおすすめ!うちに欠かせない食材をご紹介したいと思います。
1.パスチャライズド牛乳
リユース瓶に入ったこのパスチャライズド牛乳は、さらっとしてるのにコクがあって、牛乳臭さがまったくなくて飲みやすい。日曜日に娘がコーヒーを淹れてくれる我が家。この牛乳を入れるとカフェラテが格段に美味しい!と気付いて以来、毎週買うようになりました。温めてチャイやココアにしたり、ハチミツをとかしてホットミルクにしたり、バターと小麦粉でホワイトソースにしたり。うちでは牛乳を飲む習慣がなかったのですが、子どもたちに人気のあれこれを作るのにも欠かせない食材になりました。
2.平飼い卵
朝ごはんやお弁当にも欠かせない、縁の下の力持ち的な食材、卵。生活クラブの卵は黄身が薄い黄色。目玉焼き、卵焼き、ゆで卵、オムレツはもちろん、クセがないので生のまま、卵かけ御飯も美味しいです。そのものが美味しいので、王道卵料理の作りがいがあるってもんです。エサに遺伝子組換え品は使わない。お米を食べて、太陽光や自然の風が入る開放的な鶏舎でストレスなく育った純国産鶏種が産んだ卵、というのも重要なポイント。食材の背景にあるものごとまで知れるのが、生活クラブの魅力のひとつです。
3.国産小麦粉(薄力粉)
クッキーやマフィン、スコーンなどなど、小さい子どもたちのためよくおやつを作るので、小麦粉は必需品。市販のおやつは外国産の小麦で作られていることが多く、残留農薬などが心配……。なので、国産小麦粉100%の生活クラブの小麦粉はありがたい。強力粉タイプもあって、そちらではピザやお手軽パンを作ったりしています。我が家の定番ケーキは、小麦粉となたね油と砂糖で作る、ヴィーガンカスタードを使ったタルト。誕生日やクリスマスなどの特別な時にせがまれて作っています。
ついつい馴染みのものばかり頼んでしまうので、2020年はちょっと冒険してみたいかな。調味料も豊富なラインナップなので、豆板醤とか頼んでみたいなと思います。あとは魚。あじの開きや干物もとても美味しいので、ついつい食卓から遠ざけがち(我が家の場合)な魚を、もっと食べられたらと思います。
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中村暁野
編集者、エッセイスト。一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌『家族』編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。
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