“FOODIE”なあの人を誘って
#10
鳥さわ ジグボーンクラブ
[白金]
鶏の旨味を飲み干す
まろやかなヌードル
白濁したスープに浮かぶ、美しく整えられたにゅうめんとカットレモン。鳥そばともラーメンとも違う、新感覚の麺に出合った。
「ジグボーンクラブ」は、予約困難な名店「鳥さわ」が手がけている。本店よりカジュアルに焼き鳥が楽しめるのも魅力だが、必食なのはここだけのヌードル。スプーンで一口いただくと、濃厚な見た目とは裏腹に、すっきりとした味わい。スタッフの高梨大悟さんによると「化学調味料は入れず、丁寧に下処理して臭みをとった鶏ガラ100%で作っています」とのこと。上質な素材と職人の技があってこそ生まれた極上のスープだ。挽肉の混ざったつゆによく絡むヌードルは、温めてもコシが強い熊本の素麺。中華麺やパスタなど、試行錯誤してたどり着いたという。「黒胡椒をたっぷり振ってくださいね。表面が真っ黒になるくらいかけても大丈夫です」とすすめられ、途中で味変。レモンを搾り、気づけばあっという間に完食!
シンプルな「素トリスヌードル」のほか、ネギ、パクチー、ジャンボなめこ、おぼろ豆腐などトッピングも多彩。優しく軽やかで、ランチにもお酒のあとにも寄り添ってくれる。
串は1本から頼めて、300円ほどとリーズナブル。内側まで柔らかく焼いた、かしわやせせりのほか、レバーと合わせた〝ちょうちん〟も人気メニュー。ワインは泡、白、オレンジなど大充実だ。「軽く飲んで行く?」と気楽に人を誘えるフランクな雰囲気でつい通ってしまいそう。