27 Mar 2018
ニューヨーカーの偏愛レストラン!福田真梨のNYC

ニューヨークの街をテーマに取材する時は、どうしてもキャッチコピーに「老舗」、「人気」、「最新」などをつけるスポットが多くなってしまう。でも、毎日リアルに通うお気に入りのお店って、そのカテゴリーとはちょっと違ったりする。会話の流れで、ニューヨーカーによく通っているレストランを尋ねると、その人の雰囲気にぴったりハマる個性的な一軒が挙がってくるのがおもしろい。
世界中どこの国の料理だって食べられるニューヨーク。おしゃれで食通な彼&彼女たちに聞いたレストランを巡って、今日は1日で世界”食”旅行!
1.「THE ODEON」
Photos by Caroline Petters, courtesy of THE ODEON
まず、ブランチはトライベッカ地区のフレンチレストラン「THE ODEON」から!〈Lorod〉〈Lou Dallas〉など新鋭NYブランドのショーのスタイリングを手がけるスタイリスト、ステラ・グリーンスパンがお気に入りの一軒。「家から近いから朝から夜まで本当によく通っているの。仕事の打ち合わせなどに使うことも多いんだ」と、彼女が言うように、テーブルを見渡せば、有名なエディターやフォトグラファーの顔も!
ブランチには、フレッシュベリーの添えられたフレンチトースト($20)がお店のおすすめ。ディナーはクラシックなフレンチディッシュがメニューに並ぶ。どの一皿を見ても、美しい盛り付けにうっとり!本格的ながらカジュアルな雰囲気が心地よく、思わず会話も弾む。
「THE ODEON」
住所: 145 W Broadway, New York, NY 10013
営業時間: 8:00~23:00(水−金~24:00、土10:00~24:00、日10:00~)
定休日: 無休
@theodeonnyc
2.「ROLF’S」
トライベッカから北へホイットニー美術館やブロードウェイのショッピングを楽しんだら、ハッピーアワーの休憩は、グラマシー地区にある「ROLF’S」で。こちらは、イーストヴィレッジのクールなインテリアショップ「ODD EYE」のオーナーの一人、テイラーがおすすめするスポット。
「ほぼ1年中、クリスマスのデコレーションが飾られているんだ。ほら、アメージングでしょ?いつ訪れてもホリデームードが楽しめて、ハッピーな気持ちになるから好きなんだ」。こちらはジャーマンレストランだけあって、ビールのラインナップ($13~)も充実。大きなグラスで乾杯したら、ほろ酔いですっかりいい気分。
「ROLF’S」
住所: 281 3rd Ave, New York, NY 10010
営業時間: 12:00~22:00
定休日: 無休
@rolfsny
3.「UNCLE BOONS」
Photo by Oleg March, courtesy of UNCLE BOONS
そしてディナーは、ノリータ地区のタイ料理レストラン「UNCLE BOONS」へ。YouTubeフードショー「I’m Coming Over」ホストのスパンキー・ヴァン・ダイクが、数あるお気に入りの中でも、「あのお店は絶品!」と胸を張ってリコメンドしてくれた。1~2時間のウェイティングが当たり前だったけれど、最近やっと予約を受け付けるようになったのもうれしい。
Photos by Evan Sung, courtesy of UNCLE BOONS
豊富な食材、味の深みがオンパレードでファンキーなディッシュに、今まで食べてきたタイ料理は何だったのか?と驚きの連続!日本ではあまり食べるチャンスが少ないボーンマロー($18)は、牛の骨髄をじっくりローストし、トロッとコクのあるエキスが濃厚なソースのよう。シーフードグリル($29)はボリュームたっぷり。カエルの肉の唐揚げを添えた春雨サラダ($14)というユニークなメニューも、ぜひお試しを!
Photo by Oleg March, courtesy of UNCLE BOONS
「UNCLE BOONS」
住所: 7 Spring St, New York, NY 10012
営業時間: 17:30~23:00(金&土~24:00、日~22:00)
定休日: 無休
@uncleboons
4.「COPPELIA」
Photos courtesy of COPPELIA
星の数ほどレストランがあるニューヨーク。でも、深夜になるとキッチンはクローズというお店が多い。「夜遊び前後に小腹が空いたら、どこに行こうか困るんだよね」と、ラドローホテルにあるフレンチレストラン「DIRTY FRENCH」でマネージャーを務めるハイミに相談すると、教えてくれたのが24時間オープンのダイナー「COPPELIA」。
「仕事帰りやアフターアワーズに寄り道するんだ。ダイナーといっても、サーブするのはキューバ料理。キューバンサンドウィッチ($10.95)や、牛肉の煮込みロパビエハ($19.95)といった定番から、スナック&メインもいろいろあるよ」。ボリビア出身の彼が大絶賛するだけあって、本格的な南米料理を頬張っていると、美味しくて思わず気分も陽気に。色鮮やかなオリジナルカクテルも頼んじゃおう……となれば、ニューヨークの1日はまだまだ終わらないっ!
「COPPELIA」
住所: 207 W 14th St, New York, NY 10011
営業時間: 24時間営業
定休日: 無休
@coppelianyc

福田真梨
Mari Fukuda
エディター&ライター。出版社の編集者を経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。先月、弾丸ブラジルへリオのカーニバルに初参戦。想像以上のスケールに圧巻!夢か現実か朦朧となりながら、朝4時までパレードに釘付けとなりました。今年は南米をいっぱい周りたいなぁ。