03 Jan 2020
オレンジワインを呑みましょう。〜ペアリング実践〜 Vol.2 おでん『日和』

オレンジワインって?
名前で勘違いしちゃうけど、原料は柑橘のオレンジではなく白ブドウ(白ワインの原料)。ワイン造り発祥の地、ジョージアで約8000年前から醸造されている。
白のようなアロマティックな香りが特徴的。赤ワインと同じ製法で果実をまるごと潰して造っているため、渋みを伴ったコク深い複雑な味わいを堪能できる。まだ明確な基準がないため、白ワインとして流通していることも。
あつあつのおでんが沁みる今日この頃。きんかんやオレンジといったアロマのオレンジワインとも好相性だって知ってた?「究極の自然派」としてビオ党のあいだでトレンドの第4のワインは、赤のようなタンニンを楽しみながらもスルスル呑める。連載2回目は神泉にある『日和』で冬の名物をアテに乾杯〜。
かつお節と昆布の香りとうま味が五臓六腑を駆け巡る。1年中おでんを提供しているこちらでは、天候と季節に応じてブレンドの比率をアレンジ。秋からはかつお節をしっかりときかせている。
洋梨やアプリコット、アーモンドといったアロマを持つアルネイスを野生酵母で醗酵。ふっくらとした果実味がおでんの滋味を引き立てる。イタリアの銘醸地・ピエモンテで2011年よりビオワインを醸造するカッシーナ・フォルナーチェ発の「デザヤ」グラス¥900、ボトル¥6,000
やや赤みがかった柿色。トロッとした口当たりがくせになる。青リンゴや石灰といったキリッとしたアロマと、だしのうま味がいいハーモニーを生む。日本のナチュールワインの伝道師・小林剛氏さんが手がける「共栄堂」よりK18_DO(橙)。
コクがあるトマトおでんにはジョージア産を。本国の最重要地であるカヘティで6ヶ月間クヴェヴリ製法された一杯。柑橘のようなフレッシュさと紅茶のような香ばしいアロマが混ざり合う。しょう油味とも好相性。
スタッフ全員がヴァンナチュールに夢中。熱の込もったストーリーを聞いてから呑むと、さらにおいしい!ワインのセレクトは近所にあるイタリア郷土店『AURELIO』のオーナーシェフでソムリエの大本陽介さんが、担当している。カウンター9席と、テーブル8席。
『日和』
住所: 東京都渋谷区神泉町2-9 シャルム神泉B1F
Tel: 03-6416-9858
営: 18:00〜24:30(食事のL.O.23:30)
休: 日、月(月1不定)
新潟の名ワイナリー カーブドッチ ワインが手がけるホテル
『ワイナリーステイ トラヴィーニュ』
住所: 新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
Tel: 0256-77-5460
1泊2食付き1室2名利用時の1名¥35,000〜
https://travigne.jp/
Edit & Text: Mako Matsuoka