17 Oct 2016
親しい仲間とおいしいごはん「土よう19時のごはん会」河原シンスケさんが推薦する、中目黒「ことこと」

土曜の夜に、親しい仲間とおいしいごはん。
そんなときに行きたいとっておきの1軒を、
目利きたちに教わる新連載。
《今月の推薦者》
河原シンスケ さん
アーティスト。エルメスなどとのコラボレーションも多数。食の世界でも独自の美意識を追求、日本で新たなレストランを計画中。
多彩な場(シーン)で活躍し、拠点であるパリと日本を行き来するシンスケさん。「東京の週末に、友達とリラックスしてごはんを楽しむなら?」との問いに、「一番は我が家ですが(笑)」としつつ、挙げてくれたのがこちら。店主の佐藤ひろみさんが手がけるてらいのない家庭料理が人気の店で、「手間のかけ方が細やか。いつ、何を食べてもおいしいです」。たとえばごぼう揚げは、ゴボウを一度きんぴら風にしてから素揚げすることで、歯触りよくうまみも濃い一品に。水ナスには、自家製味噌にネギやゴマを加えた練り味噌が添えられている。気づけば箸もお酒もすすみ、となれば必定、会話も弾むというもの。「誰と行っても喜ばれます。第二の我が家のような場所ですね」
東京・中目黒の路地にさりげなくある、テーブル20席の小さな店。その日のメニューはすべて黒板に。半分程度が定番で、あとは季節ごとに、旬の野菜を使った料理が入れ替わりながら並ぶ。
小あじの唐揚げは、香ばしいアジを酸味のあるソースとたっぷりの夏野菜で。焼豚は醤油麹に漬けて焼いた、コクのある一品。なますや香菜とともに レタスで巻いていただく。お酒はワイン、日本酒、焼酎や手造り果実酒も。
右上から時計回り: ごぼう揚げ ¥750、きゅうりとみょうがの梅和え ¥750、小あじの唐揚げスイートチリソース ¥1,000、有難豚(ありがとん)の焼豚レタス包み ¥2,000、水なすとねぎ味噌 ¥750。
シンスケさんのおすすめ、ほかにも
大人数のときは、六本木の「華都飯店(シャトー ハンテン)」。中華って、やっぱり人数がいたほうが楽しい。空間も素敵です。記念日のディナーなら、丸ビルの「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」。たまにはグッとくるイタリアンを! 眺めも最高です。
SHOP DATA
東京都目黒区上目黒1-7-5
☎03-3464-3532
営:18:00〜23:30
休:日祝、第1・3月
www.kotokoto.info
Photo: Mai Kise
Illustration: Yuko Saeki
Text&Edit: Kayako Nitta
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2016年10月号掲載