「ポーランドの人って何食べているんですか?」と聞かれると、「1日1回はスープを食べる人が多いみたいです」などと答える。私が昨年の夏にワルシャワにいた時、ランチにレストランに行く事が多かった。レストランでまず「スープは何にする?メインは何にする?」そんな具合で友達は聞いてくる。「スープって絶対に頼むの?」って私が聞くと、「そうだね、大体まずはスープ、それでメインってのがお昼の感じかな」と。なるほど、意外とスープ大国なんだと実感。
メニューを見ても必ずスープの項目があり、その種類もたくさんある。日本にみそ汁の種類がたくさんあるかのように、みんなメニューを見ただけで何となくわかるらしい。滞在中、なるべくたくさんの種類のスープを食べてみようと思って食べた。
気に入ったスープはどれもきのこが使われていた。「きのこって普通に食べるの?どこで買うの?」と友達に聞くと、「自分たちで森にきのこ狩りに行くんだよ。場所は内緒だけどね」と言われた。えーー“きのこ狩り”って言葉にキラキラした。したい!とすぐに言ったら、8月末くらいまでの間に雨がある程度降らないときのこ出て来ないから今年はどうだろうね、、と言われ、厄年な私にはめっきり運がなく全くきのこが滞在中に現れず念願のきのこ狩りができなかった。
きのこの国ポーランド!
昨年きのこ狩り出来なかったから、今年こそはと9月にワルシャワに行った時に、森へ連れて行ってもらった。私たちが森の別荘につくとみんなが「せいこ!きのこ、ここにあるよー」と迎えてくれた。本当だ!普通に道ばたにも木と木の間にも。
今年はもう時期終わっているから少ないという話だったが、私には幸せな“きのこ狩り”をした。森で拾ったきのこは持って帰って、種類によって食べ方を変える。その時は、取れた“クルキ”という小さな黄色っぽいきのこをちょっと乾燥させ次の日の朝に、近所の農家さんから買った卵と一緒にスクランブルエッグにして食べた。
大体は各家、とってきたきのこを乾燥させて保存してダシに使ったり料理に使ったりするのだとか。実はどれもおいしいので、また機会があればもっと紹介します。
さすがきのこ大国!きのこの切手も売ってます。
スープの国、ポーランド。
私が過ごした夏は本当に暑くて、ワルシャワの人達もみんな「あつい」と言っていた。35度以上になる日が何日もあった。家の中にも冷房がないので、時間を見つけてはカフェに居座ることが多かった。ある時、友達から連絡が来て「うちに夜ご飯食べに来なよ。美味しいスープつくるよ」と、言われ正直この暑さでスープちょっと、、って思っていたけどとにかく家でないところに行きたくてお邪魔した。そしたら何やらピンク色したスープが登場。
「ちょっとまずそう・・・」と思ったけど、いただきました。そしたら、超おいしい!!びっくり!!見た目と違って、ヨーグルトやきゅうり、長ネギなど美味しい味が口いっぱいに広がった。「これ、何?」と聞くと「フォードニクと、言って夏の冷たいスープ。ピンクなのは、ビーツとヨーグルトが混ざっているから」と言われ納得!夏の間、時間を見つけては食べていた。
きのこのスープも美味しい。きのこ狩りしたきのこを使って、各家庭ではきのこのスープを作ったりする。私がはまったのは、グジボヴァというきのこのスープ。乾燥したポルチーニを使ったスープ。
これはロウスウ(鳥だし風)。おいしい。
最近ではポーランドの伝統料理を今風にアレンジしたお店なども増えている。Restauracja A NÓŻ WIDELECはワルシャワで一番はまった気軽なレストラン。何を食べても美味しいし、雰囲気もよくそこまで高くないので本当にうれしい。
Restauracja A NÓŻ WIDELEC
anozwidelec.com
今回のポーランド料理はごくごく一部しか紹介出来てません。ポーランド料理は日本人の口にとっても合う料理だと思います。料理に限らず、ワルシャワのレストランやバー、そしてライブハウス、ミュージアム、映画館などなどまだまだ紹介しきれてないことがいっぱいあるのでまたの機会で紹介出来たらと思います。ワルシャワと成田の直行便が今年の1月から週に3回LOTポーランド航空から飛んでいますので、日本から一番近いヨーロッパに気軽に足を運んでアートや食、ライフスタイルなど色々な角度からカルチャーをお楽しみください。
(C)Maciej Komorowski