この冬、これがあったら素敵、幸せになるモノやコトを、 それぞれのジャンルにアンテナを張る10名が選び、なぜそれが2016年の冬に相応しいか?じっくりとその理由を語っていただきます。
GINZAが考える『この冬にしたい10のこと』05: 真冬だから美味しい「モンドール」「なんちゃって参鶏湯」「ホットラムミルク」
ツレヅレハナコ
「真冬飯。
ひとくち食べれば、心も体もポカポカ」
冬に食べたいものといえば、「お鍋」「おでん」「肉まん」……。
うんうん、どれもいいですよねー。寒くなると恋焦がれる冬の味覚!
ひとくち食べれば、心も体もポカポカ温まるというものです。
そんな冬のおいしいもの、今年はおうちで満喫するのはいかがですか?
私が毎年「寒いうちに食べなきゃ~」と心待ちにしている、ちょっと変わり種の3つの美味をご紹介します!
1:とろ~り熱々!ホムパにうれしい冬の王様チーズ「モンドール」
チーズにも旬があるんですよね。
なかでも、この「モンドール」は冬のチーズの王様!
売り場に並び始めると、「もうそんな季節か~」と浮き足だってしまうほど…。
フランスとスイスの国境あたりで作られるチーズですが、製造期間は8~3月のみ。
熟成期間を経て、日本で食べられるのは毎年秋以降となります。
そして、この時期こそ食べたくなるのは、モンドールならではの特徴にあり!
円盤状のチーズのまわりは白カビにおおわれているので、
食べるときはフタのように上部をナイフで切り取ります。
熟成が食べごろのものであれば、この段階で中身はとろっとろ!
スプーンですくえるほどクリーミーなのですよ。ああ、たまらん…。
丸ごとオーブンで焼けば、さらに、とろっとろのぐっつぐつ。
バゲットにのせたり、ゆでたじゃがいもにかけたりしてどうぞ!
ホムパで出せば、皆の歓声が上がること間違いなしのごちそうチーズ。
ちょっとお値段はしますが(1個4000円くらいから)、みんなでシェアすると最高!
2:風邪が吹っ飛ぶ最強スープ!「なんちゃって参鶏湯」
丸鶏の中に餅米やにんにく、漢方食材を詰めて煮こむ「参鶏湯」。
鶏のだしが出まくったスープは栄養満点!
一杯で風邪っぽさも吹っ飛ぶ、韓国伝統の最強健康食です。
これ、お店で食べるものだと思っていませんか?
確かに本気バージョンはかなり大変なのですが(朝鮮人参とかどこで買うの的な)、
私は毎年、家で作っております。名づけて「なんちゃって参鶏湯」!
ローストチキン用の丸鶏が出回る時期なので、もちろん丸鶏でやる手もありますが、
オススメは骨付き鶏もも肉や、鶏手羽でつくる簡単参鶏湯!
鍋にたっぷりの水、骨付き鶏もも肉、しょうが、にんにく、米、塩を入れて、
ひたすらぐつぐつと弱火で気長に煮込むだけ。これで、かなり近いものができちゃいます。
ポイントは、骨付きの鶏肉を使うこと(骨からだしが出る)と、
お米はほんの少しで良いこと(入れすぎるとお粥になる)、
しょうがorにんにくどちらかは必ず入れること(体を温める効果のモト)。
食べるときにキムチをのせたりしてもおいしいです。
3:寝る前の一杯でポカポカ安眠!「ホットラムミルク」
寒い…寒すぎて眠れない!!
そんな冷え性の人にこそ飲んでほしいのが「ホットラムミルク」。
普通のホットミルクでは単におなかがいっぱいになるだけという人も、
温めたミルクにラム酒をひとたらし。そして、できればシナモンを少々。
これ、めっちゃ眠れます!
私はラム酒だけでもロックでガンガン呑みますが、酔うだけで全然温まらない(当然)。
でも温めた牛乳+ラム酒なら、胃がじんわりポカポカ。リラックスして朝までぐっすり~。
お酒が弱い人は、小さじ1くらいのラム酒を入れるだけでも良いんじゃないかな。
はちみつやメープルシロップを、少しだけ入れるのもオススメです。
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ツレヅレハナコ
食ブロガー。寝ても覚めても、おいしいものと酒を探し求める365日。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)、漫画原案に『みつめさんは今日も完食』(小学館・月刊!『スピリッツ』連載中)。
Instagram:@turehana1