待望のニューアルバム『サクラ』も発売されたばかりのシンガーソングライター・前野健太さん。アルバムのアートワークを担当した写真家の横浪修さんとタッグを組んで出来上がったのは写真集…ではなく、写詩ン集『初恋』。
横浪修さんと前野健太さんのセッションが1冊の本に!
”写詩ン集”ってなに!?と、魅力的な歌詞をつくる前野さんならではのタイトルのセンスに引き込まれる。
一方、フォトグラファーの横浪さんの写真と言えば、被写体と物の関係性に新しい瞬間を生み出す図が印象的だ。
そんな唯一無二の個性豊かなふたりが組んだ今回の『サクラ』アルバムジャケットもまさにオリジナリティ溢れている。普段見せない表情の前野さんの肩にはパプリカがあることも見逃せない。
前野健太 New Album『サクラ』 2018.04.25 On Sale
PECF-1150 felicity cap-280 / ¥2,500+tax
今回のアルバムには収まりきらなかった写真の数々を見れるのがこの写詩ン集。アルバム撮影で初めて会った横浪さんからインスピレーションを得て、前野さんは写詩ン集『初恋』の詩を書くべく、川端康成や三島由紀夫など錚々たる文豪たちが愛した「山の上ホテル」にカンヅメになって執筆したという。
ページを開いた誰もがニヤッと口角が上がってしまうのは間違いない。写真を元に書き下ろされた詩がじわじわと笑いのツボを突いてくる不思議な感覚。
このおしゃれな表紙の人参とリップも本書の中でどのように登場してくるのかも注目してほしい。
畳の上にクリームソーダ、その前に正座。この状況、このおふたりだから生まれたであろう光景。
サクラの枝の位置と真剣な眼差し、そして、哲学。不意打ちに考えさせられる言葉。
このなんとも言えない癖になる世界観。ぜひ一度、目にしてほしい。
『初恋』横浪修×前野健太 写詩ン集
写真: 横浪修
詩(うた): 前野健太
発売元: 株式会社スペースシャワーネットワーク
価格: 本体2,500円+税
おふたりからコメントもいただきました!
横浪修さん撮影の時気付いたら「すいません、すいません、」と連呼しながら無我夢中で本能のまま撮影してました。
前野健太さん
横浪さんの写真を眺めていると、なぜか小学校時代の思い出がよみがえってきました。
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横浪修
ユニークなアイディアと、透明感のある作風で注目を集める写真家。写真集「100Children」「1000Children」「Assembly」「assembly
snow」「MIZUGI」など。http://www.yokonamiosamu.jp/ @osamuyokonami
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前野健太
1979年埼玉生まれ。“うた”が様々な反響を生み、近年は文筆家、映画・舞台役者へと転がり続けるシンガーソングライター。NHK Eテレ「オドモTV」レギュラー出演。最新作CD「サクラ」を4月25日に発売。 https://maenokenta.com/ @maenokenta_info
Text & Edit: nico.A