30 Sep 2019
おとめ座さんへ。10月のお手紙

良心がナビゲーター
戦況は、いかがでしょうか?
戦っていない? そうかな? 結構、抵抗していますよ。運命に。そんな風に、見えます。
流されてしまえばいいのに、踏み留まり、受け入れてしまえばいいのに、拒んでいる感じ。
諦めは、愚か者の選択とばかりに、あなたは、ずっと聖戦を続けています。
たまに虚しくなりますよね。これ、何のためにやっているんだっけ? と。
迷走するボスの言いなりになって、間違っているとわかっても、従ってしまえばラクなのに。
未熟な後輩や浅はかな人たちに適当に合わせて、ざっくり仕上げてしまえば、自分の時間が持てるのに。
出来る限り、良くしよう、ちゃんとしよう、そんな気持ちがあるから、やれる範囲で修正をかけていくのです。人に任せずに、引き受けているのです。
巨大な保育園、それも、圧倒的に人手不足の保育士さんのひとり、いつ大きなミスや事故が起こってもおかしくない環境の中で、精一杯、形を整えてきたイメージです。
自分を律し、状況を優先させて、所属する組織、担当する仕事を形にして、回してきたのです。
人が何と言おうと、どうしようと関係なく、あなた自身の納得がいくまで、やるしかなかったはず。
ただ、そろそろ、休戦のサインです。ホッと一息つけそうですよ。
10月は、人に委ねて
もう、頑張らなくて良さそうです。
あなたの気苦労、努力を、他の誰かが引き受けてくれるでしょう。
「やりますよ」って言われたら、「ありがとう」で、楽しむ側、お任せする側に回りましょう。
あなたから、「ちょっと手を貸して」とお願いしてしまうのも、良さそう。ただ、丸投げはいけません。親鳥が小鳥にエサを与えるように、相手が消化出来る量、タイミングを見計らう必要はあります。でも、気をつけるのは、それだけ。
すると、不思議なことが起こるはず。
これまで誰もやらないから仕方なくやってきたことが、「あの役目を任せられるなんて、大出世」のように、よく分からないプレミアがついているのです。つまり、イヤイヤやってきたことも、歓迎されるということ。
ポジションを明け渡すことで、気前のいい人、執着心がない人と、評判も上がります。
期待していた労いの言葉はないけれど、もっと大きな何かをやり遂げた実績が残ります。
というわけで、生まれた余裕は、私生活の充実にあてましょう。
外で遊ぶよりも家で過ごす時間を増やし、お気に入りの空間、理想のライフスタイルを作り上げるのです。
やりたくて、資料や道具を揃えたものの、時間が足らずにほったらかしにした楽しみを再開してみたり、ご無沙汰している友達や家族に会ってみたり……。恋も、ゆっくりと時間を取って会うことで、今まで話せなかった未来の計画が生まれそうです。
10月は、ゆるい休暇のイメージで。英気を養い、また、来月、お話しましょう。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato