02 Jan 2020
2020年のふたご座さんへ

時を読む白ヤギさんより──
スパイ映画のように
やる前からわかっているのが、ふたご座さんのスゴイところです。だいたい読めちゃう、つかめちゃう。
だから、「割」をよく考えるでしょう。割に合うか、合わないか。労少なく益が多い話にはすっと乗っていきますし、労多く益が少ない場合は、適当に断ります。で、要領よくやってきました。
カンがいいあなたですもの、「やってきました」が過去形だとお気づきですね。
ここ数年、苦しいのは、世の中のパターンが変わって、読みが外れてしまうからです。
楽勝だと思っていたのに、意外に大変だったり、メリットがないと踏んでパスしたら、意外にうまみが多く人のものになってしまったり、「あれ? おかしいぞ?」って感じでしょう。
そして、なんか慣れちゃいましたよね。
人に先を越されることも、うまみをさらわれることにも。
ざっくり言えば、あなたが属しているグループがこのところ、劣勢だったということです。
その気になれば、どんな人ともうまくやれるふたご座さんですが、今、主流の流れとは考え方や波長が合いにくいでしょう。無理してつきあうよりも、気の合う人と「生きづらいね」、「やりにくいよね」、「パッとしないねえ」って言い合うほうを選んできたというわけ。
2020年がどうなるかといえば、まだ、劣勢です。
ただ、だらだら文句を言いながらガマンしたり、ボヤいたりするのは、そろそろおしまいにしたほうがよいでしょう。
代わりに何をするかといえば、対抗勢力への潜入です。
仲間のフリをして、内情を探り、状況をつかむのです。本当はそれほど好きじゃなくても、「いいですねえ!」って調子を合わせて、親友、腹心の部下の擬態をしていきましょう。
もちろん、最初は警戒されるし、ストレスが溜まるし、苦労もありますが、天性の人たらしのふたご座さんですもの、馴染むのにはたいして時間はかかりません。気づいたら、あっさり溶け込んでいます。
もしかしたら、もっと早くやればよかったんじゃないかと思うくらいに。でも、今だからこそ、意味があるのです。
信頼され、アテにされ、責任が重くなり、下積みもし、そして、実権を握り、体制をひっくり返すのです。
星を読む黒ヤギさんより──
加速していく2020年
流れは変わります。今は、永遠には続きません。
ただ、もうちょっと、耐え忍びましょう。あと1年弱、つまり、来年のいまごろは、全然違う心境で、世界を見ています。きっと、今のつらさ、もどかしさは、忘れています。
ジャンプをするときに、その場で跳ねてもタカが知れていますが、助走をつけたり、グッと沈みこんだりすると、その分、高く飛べますよね。
2020年は、助走や沈む時間です。
おすすめするのは、助走の道です。
沈んでもいいのですが、ふたご座さんは重さに免疫がないんですよね。落ち込むと一気に調子を崩すでしょう?
一生、浮きあがれない気持ちになってしまいます。
ですから、ストレッチして体をほぐして、少しずつピッチを上げていき、心と体を作っていきましょう。実際に、トレーニングを始めるのもオススメです。
かっこよさとか、器用さはちょっと忘れて、ベタなやり方、ダサさも容認しましょう。
大丈夫、誰もそれがあなたの本質だなんて思いません。むしろ、あなたが関わることで、かっこ悪さもかっこよくなる、不思議な反転が起こります。
かつて挫折したことに再チャレンジをする、汚名返上、雪辱戦に挑む、持病やコンプレックスを退治する、どれも効果があります。
なんとなく、覚悟が決まりました?
渓谷、洞窟、鍾乳洞に秘湯、サバンナや密林、自然の息吹が感じられる場所、あるいは遺跡など、いにしえの土地でパワーチャージするのも、オススメです。
★★開運ポイント★★
・厳選
・体質改善
・瞑想
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: mio.matsumoto Coordinate: Norie Sato