時を読む白ヤギさんより──
スパイ映画のようにやる前からわかっているのが、ふたご座さんのスゴイところです。だいたい読めちゃう、つかめちゃう。
だから、「割」をよく考えるでしょう。割に合うか、合わないか。労少なく益が多い話にはすっと乗っていきますし、労多く益が少ない場合は、適当に断ります。で、要領よくやってきました。
カンがいいあなたですもの、「やってきました」が過去形だとお気づきですね。
ここ数年、苦しいのは、世の中のパターンが変わって、読みが外れてしまうからです。
楽勝だと思っていたのに、意外に大変だったり、メリットがないと踏んでパスしたら、意外にうまみが多く人のものになってしまったり、「あれ? おかしいぞ?」って感じでしょう。
そして、なんか慣れちゃいましたよね。
人に先を越されることも、うまみをさらわれることにも。
ざっくり言えば、あなたが属しているグループがこのところ、劣勢だったということです。
その気になれば、どんな人ともうまくやれるふたご座さんですが、今、主流の流れとは考え方や波長が合いにくいでしょう。無理してつきあうよりも、気の合う人と「生きづらいね」、「やりにくいよね」、「パッとしないねえ」って言い合うほうを選んできたというわけ。
2020年がどうなるかといえば、まだ、劣勢です。
ただ、だらだら文句を言いながらガマンしたり、ボヤいたりするのは、そろそろおしまいにしたほうがよいでしょう。
代わりに何をするかといえば、対抗勢力への潜入です。
仲間のフリをして、内情を探り、状況をつかむのです。本当はそれほど好きじゃなくても、「いいですねえ!」って調子を合わせて、親友、腹心の部下の擬態をしていきましょう。
もちろん、最初は警戒されるし、ストレスが溜まるし、苦労もありますが、天性の人たらしのふたご座さんですもの、馴染むのにはたいして時間はかかりません。気づいたら、あっさり溶け込んでいます。
もしかしたら、もっと早くやればよかったんじゃないかと思うくらいに。でも、今だからこそ、意味があるのです。
信頼され、アテにされ、責任が重くなり、下積みもし、そして、実権を握り、体制をひっくり返すのです。