03 Jul 2020
2020年下半期のおうし座さんへ

時を読む白ヤギさんより──
トランジットタイム
その後、いかがでしょうか?
目まぐるしく変わる状況は、おうし座さんにとって少々、キツいですよね。本来ならば、広々と広がる野原で、のんびりと草を食み、おなかがいっぱいになったら、ゴロンと横になり、ぼんやりと過ごすのが一番の幸せですから。
これだけ、ありえないことがありえてしまった状況は、あなたにとって、闘牛場に追い立てられたようなものです。目の前で赤い布がヒラヒラ動き、挑発され、突進していく感じです。
でも、コロナ禍の前から、世界はなんだかおかしかったはず。
これまで続けてきたことに疑問を持ち、どこかで変えなくてはいけない気がしていたでしょう。もっとも、こんなにもあっけなく、日常が奪われてしまうと、すべての前提が崩れてしまうため、かつてあった暮らしのよいところばかりが記憶に残り、何がイヤだったのかは、もう辿れなくなっています。
おかしいですよね。ほんの2、3ヶ月前のことなのに。強制的に取り上げられると、急に惜しくなるのです。
あんなに幸せだったのに! でもそれは本当? よく思い出してください。
毎日、うんざりしていませんでしたか? 同じことの繰り返しに。追い立てられる忙しさに。決して、パーフェクトではなかったはず。
2020年後半は、一言でいえば、乗り換えのチャンスです。「もしかしたら、別の人生があったかもしれない」、「もっと自分に合う生き方がある気がする」を、確かめにいきましょう。
世界は形を変えて、ちょっとした治外法権のようになっています。ここで熟考して止まってしまったら、もったいない。赤いヒラヒラに向かって突進を!
星を読む黒ヤギさんより──
星の滝を上って!
もし、天の川から滝が生まれたら?
さぞ、美しく、にぎやかでしょう。星々はぶつかり合い、きらめきながら、落下していくのです。誰かが取りこぼしてしまったこと、見逃され、流されていくものを拾い上げ、磨き上げて、再び天空へ戻していきましょう。
人の思いを受け止め、つなぎ、伝えていくことで、古きもの、一度は地に堕ちたものに再び、命が吹き込まれ、新しい流れが生まれていきます。星のお世話係になりましょう。
さて、さらっと書いたので、きっと読み流していらっしゃると思いますが、重要な開運のヒントが隠れております。
それは、「天空へ戻していきましょう」という一文です。
今、あなたがいるのは、天の川につながる星の滝壺。場のエネルギーは下降し、拡散しています。でも、ミッションは上昇です。流れに逆らって、上を目指さなくてはなりません。
でも、これ、やれる気がしませんか? 美しいものが地上に落ち、泥にまみれるよりも、はるかかなたで輝いていて欲しいから。メンテナンスとリメイクは、おうし座さんの得意分野。きっと、上手に再生、再建が出来るはず。
リスタートを切るなら、9月に。12月、腕試しが、新しい可能性の扉を開きます。
恋は、心境の変化が起こります。これまでよい友達や仲間だったのに、異性として気になり始めたり、恋人募集の絶対条件が緩んだりするでしょう。
円満な話し合いの結果、関係を解消するカップルも表れそう。自分の気持ちに正直に、新しい関係を肯定してみて。
夏の終わりの出会いは、有望です。接近は秋、贈り物がきっかけに。
★★開運ポイント★★
・7、8月、プライベートを優先させて。あなたが自分の都合を主張すると、みんなも言いやすく理想の形に。
・9、10月、何かを始めるなら、9月。10月は、やるからにはパーフェクトを狙って。飛躍運を呼び寄せます。
・11、12月、狭き門、高い目標にチャレンジ。海外にも、ツキがあります。広い世界へ飛び出してみて!
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: mio.matsumoto Coordinate: Norie Sato