31 Jul 2020
ふたご座さんへ。8月のお手紙

罪と罰
お元気ですか?
なんともハッキリしない毎日、きっとあなたは、すごく頑張っているでしょう。
深刻な状況を笑いに変えて、この先の未来のヴィジョンを描き、みんなの気持ちを明るくハッピーに変えているはず。
でも、そうやって、希望の光を灯しながらも、心のどこかでご自身の言葉を信じ切れていないのです。
誰かと一緒にいる間は、前向きで陽気に振舞えますが、一人になると、ふっと気が抜けて、虚無に追いつかれてしまうはず。
頑張りたいけれど、罪悪感が邪魔をするのです。
こんなことをしていていいのかな?
何かをやっていても、やらなくても、自己否定の波が襲ってくるでしょう。
ちょっとしたお楽しみも、大っぴらに出来ないムードがあります。
こっそり進める、さくっと会う、まるで薄紙に包まれた上等なお菓子を盗み食いするみたいな!
きちんとしつらえて楽しめば、もっと美味しくいただけるのに、人目を盗んで、急いで飲み込むみたいな感じなのです。
8月は、出たとこ勝負で!
果たして、正解があるのでしょうか?
何が正しくて、間違っているのか、誰にもわからなくて、みんなが手探りで動いている状態です。
ほぼ変わらない条件なのに、うまくいく場合とそうでないケースがあって、なぜ、差が出るのか解明されるのは、ずっと先のことでしょう。
このところの不調の原因は、おそらく、予習が出来ないことにあるのだろうと感じます。
ある程度、アタリをつけて動くのが好きなのに、先が読めないから滞るのです。
8月は、なりゆきに任せてしまうとよいでしょう。
その場で、決めていくのです。
ご自身の体調、気分、その場の空気、世論の流れ、ギリギリで「やっぱり、やめた」も許されます。
結果、おそらく、保守的な行動が増えると思いますが、それは、手堅く行く方が、時流に合っているからです。
罪の意識を持つなら、確信犯で。
わかっていて、あえてやるのです。
騒ぎになったら、負け。
良識と背徳、どちらも味わってこそ、ふたご座さんです。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato