30 Nov 2020
かに座さんへ。12月のお手紙

かに座さんの幸せ考
何があると、かに座さんは幸せなのか。カプセルなのかな?と思いました。
ご自身と大事な人を詰め込んだカプセルで、ふわふわ浮遊していかれるといいんじゃないのかな、と。
みんなと一緒がいいのです。自分だけがいい思いをしたいとは思っていない。大好きな人、かけがえのない家族、愛するペット、特別な友達、まるでノアの箱舟のように、運命共同体となって新天地を目指していくのです。ひとつのチーム、グループで動きます。
ただ、これって、すごく難しくて。
なにせ、みんな所属がバラバラでしょう?
同じ会社や業界に収まっていてくれたらいいのですが、バラエティ豊かで目指すベクトルが違うはず。
ここに、かに座さんの苦悩が始まるのです。
みんなの幸せを祈っているし、なんなら自分が守ってあげたいのに、守備範囲が広すぎて、ただ心配するしかない、祈るしかないというケースが多発します。
カプセルの中に戻ってきてくれて、やっと安心するのです。
12月は、信じる
このハードな一年を乗り越えて、みんな、タフになりました。
助けてあげなくちゃと思った相手から、逆に助けられたり、励まされたりしたのではありませんか?
つまり、みんな、先鋭なのです。
あなたが何かをしてあげなくても、大丈夫。
もっと言えば、してあげられることは、なにもない。信じればいいみたい。
過保護なママから、放任主義のお母さんにキャラチェンジをしましょう。「私が見込んだ人だもの、大丈夫に決まっている!」と。
すると、信頼が力になるのです。期待が大切な人の背中を押します。いざという時のレスキューネットにもなるでしょう。
甲斐甲斐しく世話を焼き、面倒を見て、愛情をかけるのではなく、「行っておいで」と送り出す強さが人に寄り添っていくのです。
表面的な部分でつながるのではなく、深い部分で一体化し、生きる原動力になっていきます。
「そっちは、任せた」で背中を預けてしまえば、あなたもあなたのやるべきことに集中できるはず。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato