31 Jan 2020
おとめ座さんへ。2月のお手紙

羽を広げて
お元気ですか?
寒さの中に、春の気配が感じられます。
椿から梅へ、私たちの視線も空に向かっていきます。
澄んだ空に誘われるように、12星座について連想が広がりました。
おとめ座さんだけだな、羽を持つのは……と改めて思いました。
空を飛ぶ力は、おひつじ座さんも持っています。でも、他はみな、大地に属し、星座として夜空に上げられただけです。
おとめ座さんの正体は、女神アストライアー。正義を司り、自らの意志で天界へ向かわず、羽をたたんで、地上に留まります。
つまり、あなたには、羽があるのです。
普段のあなたのモットーは、細部まできちんと、正しく、丁寧に。
身近なこと、狭い世界に意識が向いています。
絡んでしまった糸を優しくほぐすように、日々、根気強さを発揮しているはず。
けれど、たまには、羽を広げましょう。
緊張を緩め、ノルマから離れ、自由とのびやかさを取り戻しましょう。
360度見渡せるような広い空間、風に乗って飛んで行かれるような高みへ。
心を開放してください。
2月は、渦巻ぐるぐるタイム
2月は、どうも面倒くさいです。
あちこちで人の想念が渦巻いて、変な対流が起こっています。
まっすぐ進むつもりが、巻き込まれ、気づいたら、湖の底、知らない岸辺、対抗する人たちのど真ん中、みたいなことが起こります。
いつも通りに筋を通そう、ルールを守ろうとすると、自分勝手に捻じ曲げてくる人たちに利用されてしまうのです。今月の正義の形は、ひとつではないため、誰かに肩入れは出来ないはず。
少し、距離を置き、人の問題に首をつっこまないように、注意深く進みましょう。
そんなとき、「ちょっと羽を伸ばしてくる」は、有効です。
旅行やリセットで、予定を入れてしまえば、トラブルメーカーたちは食い下がれません。
仕事や勉強は一緒にするけれど、プライベートは別にするなど、期間限定で自分ファーストのスタイルを確立して。
ただ、身勝手な印象、冷たいイメージがつかないように、勉強とか、身内とか、適当な言い訳があると、丸く収まります。
バレンタインは、庶民派で。懐かしいチョコレートも、ウケるでしょう。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato