31 May 2020
ふたご座さんへ。6月のお手紙

アポロンとヴィーナスの宴
太陽神アポロンと美と愛の女神ヴィーナスがふたご座内ですれ違うバースディーシーズン、おめでとうございます。
新しい一年が、幸運と共にありますように!
さらっと書いた文章に違和感を抱いたあなたは、さすがです。
「すれ違う」って何?
太陽は前進あるのみですが、他の星はたまに、後ろ向きになったりします。だから、惑う星で惑星と名付けられたそうですが。
今、美と愛の星・金星は、いつもとは違う軌道で世界を照らしています。
気持ちが後ろ向きになりやすいのです。
もう終わってしまったのに、諦めがつかなかったり、続きや埋め合わせを待ってしまうでしょう。
なんとか取り戻そうとして、あれこれ手を尽くして、結果、やっぱり無理だったとわかって、ガッカリ……みたいなことが起こります。
知性派のふたご座さんらしく、変化を受け入れて、先へ進んでいくのが正解なのですが、だからといって、この悪あがきが効果ゼロかといったら、そうでもないのです。
6月は、人たらしで
世間には、ゴネ得という言葉がありますが、まさに、ソレです。
ポイントを押さえて、「ヤダヤダ」言ってみるのは、アリです。
相手が根負けして、「仕方ないなあ」って重い腰を上げてくれる可能性は非常に高いのです。
ただし! あなたが希望するタイミングよりは、時間がかかるでしょう。
すぐではなく、数週間、数ヶ月、もしかしたら、数年先になることも。でも、「あの時のアレがこの形で!」みたいな嬉しい展開につながっていきます。
ですから、上手にヤダヤダ言うことが大事です。
相手の立場を考えて、「そこを突かれると困るな」には触れずに、不手際、混乱に理解を示しつつ、情に訴えていくとよいでしょう。
もともと、高度な交渉術をお持ちですから、ここで生かさなくては!
日常でも、「困ったね」を共有した上で、「じゃあ、これは?」と代案を立てていくと喜ばれるでしょう。
歩み寄りと懐柔、ふたご座さんの真骨頂で、手応えは上々。恋も甘くたぶらかして。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato