30 Apr 2020
みずがめ座さんへ。5月のお手紙

土星と天王星のこと
クールでスマート、何をやっても、どこか余裕を感じさせるのが、みずがめ座さんです。
ところが、今、敗北感に包まれているでしょう。
言葉にするならば、「こんなはずじゃなかった」。世界の変動は、私たちの想像の上の上を行き、連鎖して崩れていきます。
普段ならば、断片的な情報から合理的、かつ、理性的な判断が下せるのに、予測を超えたスケール、スピードで物事が動いていくため、軽くショートしています。
心の奥底をのぞけば、罪悪感もありそうです。
何かが間違った、どこかでしくじった、それは、つまり、もっとうまくやれたはずという思いの裏返しです。それだけ、普段のあなたは優秀で、パーフェクト。
でも、今、世界に起こっていることは、個人の領域を超えています。
一人の力では、どうにもならないことは頭では理解が出来るはず。では、なぜ、苦しいのか。それは、土星と天王星という非常に馴染み深い惑星によって、引き起こされているからです。
5月は、流されていく
あなたを守ってくれる天王星、そして、この先、よき指導者として鍛えてくれる土星が、スパルタな磁場を生み出しています。それは、さながら、滅びゆく王家の末裔に与えられた試練に似ているのです。
異変により、危険が迫った王城から、こっそりと赤子が運び出されます。
追手に追われる中、急ごしらえの籠の中に運命の子供は寝かされ、祈りと共に流されていきます。あなたに託されているのは、希望です。
今はまだ、ご自身が何者であるか、そして、自分の身に何が起こったのか、わからないまま、進んでいるでしょう。ただ、安全から切り離されたこと、運命に試されていることは感じるはず。
やがて、物語は動き出します。
何かに導かれるように、失われたものを取り返すべく、立ち上がるのです。すべてのパーツがかみ合い、動き出すのはもう少し先の話です。
健やかな力を溜めていきましょう。
無邪気に愛らしく、身近な人の善意に甘えて生き延びて。
強運と共に!
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato