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さそり座さんへ。11月のお手紙

さそり座さんへ。11月のお手紙

銀河を往く

お変わりはないでしょうか?

この前、神奈川芸術劇場で音楽劇『銀河鉄道の夜』を見てきました。

宮沢賢治の未完の遺作、ジョバンニとカンパネルラが銀河を巡る旅をします。

物語の後半に出てくるのは、さそりの火。

いたちに追われて、逃げ切ったものの、自らの命の終わりを悟ったさそりがひとつの思いに到達します。

このモチーフとなるのは、一等星のアンタレス。

赤く輝く星で、火星に対抗するもの、似たものとして夜空を彩っています。

客席には制限がかけられていて、前後左右は誰も座らない千鳥配置でガラガラです。

見やすいことはこの上もなく、でも、いつもならば、同じ世界を見つめる知らない誰かの気配がすぐ近くにあるのに、そこは無で、なんだか途方もない寂しさを感じました。

底なしの孤独、取り留めのない世界、熱気や音が闇に吸い込まれていく感じ。

暗闇の中、銀河鉄道が駆け抜けていき、私の手元には、さそりの火がそっと残りました。

11月は、天のギフトと共に

悪運が強いのです。

もうダメかと思った時に、道が開けます。

残念だけど、諦めると決めた後から、運命が追いかけてきます。

往生際悪く、粘り続けて、相手を根負けさせます。

マイナス、どん底で、大きな運を拾う、それが、さそり座さんなのです。

だから、やっぱり逃げるんじゃないかと思ったのです。

結果、井戸の中に落ちてしまって、「こんなことなら」と後悔しても、もう一度、いたちに追われて絶体絶命になったら、死に物狂いで逃げるでしょう。

ブッタに身をささげるウサギのように、己をくれてやったりはしないんじゃないかな? さそり座さんは。

自己犠牲よりも抵抗を選ぶ、ギリギリのシーンで道を探す、その執念、執着、わが身可愛さが、運を開きます。

本気で生き延びましょう。

内なる毒を放って、相打ちを狙ってもいい。

どんなことをしても、どんな手を使っても、精一杯、生きるのです。

すると、大逆転運が動き出します。

諦めは、似合わない。粘って凌いで!

章月綾乃 しょうづき・あやの

やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら

Illustration: naohiga Coordinate: Norie Sato

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