かに座さんへ。9月のお手紙

夜空を見上げて

ふと、思いました。

あなたは、昼と夜、どちらがお好きなのだろうと。問いかけたら、きっとたくさんお話をしてくださるでしょう。

昼もいいけれど、夜もいいね。前にこんなことがあって、子供の頃はこうで、この前も楽しくて……、あなたの言葉は飾りがなくて、親しみやすく、わかりやすく、すっと心にしみこんできます。

お話を聞きながら、私も一緒に迷うでしょう。昼がいいかな？　夜がいいかな？　そして、同じ答えが揃うのです。

伝統的に、かに座は、夜に属する星座です。

なぜなら、守護星がお月様だから。日が暮れて、あたりが暗くなってくると、輝きが増して、力を発揮します。

満ち欠けを繰り返すことで、時の流れを視覚化してくれます。そう、夜が合うのです。

でも、きっとあなたは選べないでしょう。なぜなら、太陽の光もまた、かに座さんのものだから。地球が夜に覆われる時、あなたは昼の光を空に映します。

私はあなたの中に、いつも希望を見つけるのです。

９月は、精度を高めて

月の神秘的な輝き、不思議な満ち欠けは、私たちの心を揺さぶります。

だから、たくさんの異称を持ち、誰かがいつもと違う名前で呼ぶ時に、「そんな一面もあったんだ」と認識を新たにするのです。

今月、お心に留めていただきたいのは、天鏡という呼び方です。

てんきょう、文字通り、天にかかる鏡、そこに映し出されるのは、この世界のすべてでしょう。鏡のように、すべてを映す。今月、かに座さんにオススメしたい過ごし方です。

鏡ですから、ご自身を磨き上げると、取り巻く世界も美しく映えるのです。

感情はあまり挟まずにいてよく、物事をありのままに、跳ね返していけばよいのです。

清らかで正確、真摯でごまかしがないスタイルで、すべてが整っていくでしょう。

まわりを装飾するよりも、鏡面の曇りを取るほうが大事。

最初は世界を映していますが、やがて、あなたの心が世界を変えていきます。そんな特別な、素晴らしい体験も出来る１ヶ月になるでしょう。

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