ギリシャ神話によれば、ひまわりの正体は水の精霊クリュティエです。
太陽神アポロンに恋をして、ひたむきに見つめ、ひまわりに姿が変わってしまったといいます。
「あなただけを見つめる」という花言葉の原型となったクリュティエの恋は間違いなく片思いですが、報われなかったのかといえば、どうでしょう?
私は愛されていたと感じるのです。なぜなら、ひまわりは太陽を写していますから。地上に咲くおひさまのようでしょう?
ひまわりと太陽は、まったく別物です。でも、ひまわりを見ると、真夏の太陽を連想しませんか?
恋をする、誰かを、何かを好きになる、夢中になる、道を究めるというのは、そういうことなのだと感じるのです。そのものにはなれないかもしれない。
でも、水の精霊が天を駆ける太陽に模した姿を授かるように、ニュアンスを引き継ぐことは出来るのです。
あなたは今、どんな恋をしているでしょう? そして、どんな姿を映すのでしょう。