30 Sep 2021
かに座さんへ。10月のお手紙

十三夜
秋も深まって参りました。今年の十三夜は、10月18日の月曜日です。
十三夜は9月にあった中秋の名月と対になっていて、両方眺めるのが縁起の良いしきたりとされています。
1年でお月様が一番美しいとされているのが、旧暦8月の十五夜。旧暦では7、8、9月が秋の区分となりますので、秋の真ん中で中秋の名月、こちらはどなたもお月見の記憶として心に刻まれているでしょう。十三夜は、満月になる少し前の風情のある月見です。
まんまるのお月様は、愛らしいもの。柔らかな月光に照らされる世界は、日中とは違う顔を見せます。
だから、秋の満月が最上とし2か月続けて十五夜を愛でてもよさそうものですが、中秋の名月の対になるのは、十三番目の夜のほんの少し足らない月です。
まだ夏の気配が残るうちは、完全な円を良しとして、冬に近づく空には、まだ満たない月を探します。
全力もよいけれど、ゆとりと余白も大切だよと教えてくれている気がしませんか?
10月は、闇を招き入れる
世界を光で満たし、前向きで建設的なビジョンを持ち、モチベーションをキープする。お金を稼ぎ、素敵な物を買う、特別な体験をする。
いい人間関係を育て、愛し愛されて暮らす。お月様に見守られているかに座生まれのあなたは器用でカンがいいから、ソノ気になれば、誰もが求めるもの、みんながいいと思う何かを手に入れられるでしょう。
幸せになる運の強さ、技術とテクニック、いざという時の押しの強さは備わっているのです。
ただ、すべてを手にした後で、こんな風につぶやきそう。「次は何をしたらいいの?」。
ふと頑張ることに疲れた時、お役に立つのは、月の光が届かない暗闇の世界でしょう。試しに電気をオフにして、夜を呼び込んでみて。
今どきは完全な闇は難しいと思いますが、それでも、寝室やバスルーム限定ならなんとかなるでしょう。ちょっとだけ目を休める、心を鎮める。すると、月の満ち欠けに呼応して元気が出てきます。
恋も、休み休みで。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama