秋も深まって参りました。今年の十三夜は、10月18日の月曜日です。
十三夜は9月にあった中秋の名月と対になっていて、両方眺めるのが縁起の良いしきたりとされています。
1年でお月様が一番美しいとされているのが、旧暦8月の十五夜。旧暦では7、8、9月が秋の区分となりますので、秋の真ん中で中秋の名月、こちらはどなたもお月見の記憶として心に刻まれているでしょう。十三夜は、満月になる少し前の風情のある月見です。
まんまるのお月様は、愛らしいもの。柔らかな月光に照らされる世界は、日中とは違う顔を見せます。
だから、秋の満月が最上とし2か月続けて十五夜を愛でてもよさそうものですが、中秋の名月の対になるのは、十三番目の夜のほんの少し足らない月です。
まだ夏の気配が残るうちは、完全な円を良しとして、冬に近づく空には、まだ満たない月を探します。
全力もよいけれど、ゆとりと余白も大切だよと教えてくれている気がしませんか?