お変わりはないでしょうか?
気温差は激しく、花粉は例年以上に本気モード、社会不安は募るばかりで、しんどい日々を乗り越えていらっしゃると拝察しております。
こちらはまったく頑張れなくて、人間どころか生き物としての限界を感じております。元気が出ない時は漫画の大人買いを自分に許しているのですが、昨日、予想外の再会があって驚きました。それは、狂女王フアナ。実在の人物で、15世紀のカスティーリャの女王です。
私が彼女を知ったのは、26歳の時でした。仕事の調べ物の流れでスペインの荒野を夫の遺体を馬車に乗せて走り回った女王がいると知りました。
ちょうど同じ年齢で夫を亡くし、「狂った」とされる女王のことはずっと心に残って、本も読み、映画も見たし、絵画も追いかけたけれど届かず、ちょっと忘れていたのです。
思いがけず、大久保圭さんのコミック『アルテ』で描かれていて救われました。長いかくれんぼが終わった気分です。