お元気ですか?
頭の中でずっと「海の向こうで戦争が始まる」という言葉がグルグルしています。
1977年に発表された小説のタイトルが45年後の今もリアルに胸に刺さります。そんな中、『国境の夜想曲』というドキュメンタリー映画を見てきました。
3年以上かけてイラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯を撮影した作品で、静謐な時間が流れていました。美しく残酷、寡黙で雄弁、一体どうやって撮影したのでしょう。
映画を見る前には情報を入れず、見終わってからレビューを読むことにしているのですが、面白いなと思ったのは私が作品の魅力と感じた部分を説明不足と感じる人がいることです。
ドキュメンタリーならばいつどこで何が起こっているかを明確にして欲しいという視点が新鮮でした。
あえて曖昧に、国境なんて所詮人間が作ったものというメッセージを受け取っていたのですが、そこにストレスを感じる人もいることに考えさせられました。