お変わりはないでしょうか? あっというまに師走を迎え、時の早さに驚きます。
最近、いろいろなことが曖昧になって、人と話したことは覚えていても誰と話したのかがハッキリしないのです。そんな話題のひとつに、占いの流行がありました。どんなものでも時代と共に変化していきますが、占いも例外ではないのです。
震災前は辛口の占いが流行っていましたよね。キツく言うことを面白がるゆとりがありました。でも、最近は違います。
世界的な感染症があって、厳しさに耐えられなくなっているのです。優しい語り口、励ましメッセージが増えています。「あなたはすごい」「頑張っている」系が今の主流。
思い出すのは、私が駆け出しの占いライターだった30年前のこと。当時は、「絶好調」という言葉がよく使われていました。今そんなことを言われたら、「いやいや、調子悪いですって」って、読む前からつっこみを入れるでしょう? 占いって、時代から生まれるのです。