30 Nov 2022
おひつじ座さんへ。12月のお手紙

占いの流行り廃り
お変わりはないでしょうか? あっというまに師走を迎え、時の早さに驚きます。
最近、いろいろなことが曖昧になって、人と話したことは覚えていても誰と話したのかがハッキリしないのです。そんな話題のひとつに、占いの流行がありました。どんなものでも時代と共に変化していきますが、占いも例外ではないのです。
震災前は辛口の占いが流行っていましたよね。キツく言うことを面白がるゆとりがありました。でも、最近は違います。
世界的な感染症があって、厳しさに耐えられなくなっているのです。優しい語り口、励ましメッセージが増えています。「あなたはすごい」「頑張っている」系が今の主流。
思い出すのは、私が駆け出しの占いライターだった30年前のこと。当時は、「絶好調」という言葉がよく使われていました。今そんなことを言われたら、「いやいや、調子悪いですって」って、読む前からつっこみを入れるでしょう? 占いって、時代から生まれるのです。
12月は、あえて「絶好調」でいく
「絶好調」の仲間に「何をやってもうまくいく」と「向かうところ敵なし」がありました。パワフルでアクティブ、パワーで押していく勇ましさを感じませんか?
リアルな体感として、絶好調どころか好調すら信じきれないところがありますが、「私は運がいい」、「強運に護られている」と感じられたら強いですよね。
世の中全体が不安でたまらない今だからこそ、「調子? いいよ、絶好調!」って答えられたら、幸せの総取りも可能です。
12月はまず、体調から整えましょう。早寝早起き、適度な運動、禁酒禁煙でヘルシーライフを目指していくのです。すると、「私は大丈夫」という自信が生まれるでしょう。
仕事や対人関係、趣味やお金儲けなどは先が読み切れなくても、資本となる身体のコンディションが完璧なら言えませんか? 「絶好調」って。
平成前期の古の言葉。古代魔法(笑)がかかって、強運が動き出します。
勝負をかけるなら、20日以降、恋も動かして。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama